マレーシアの交通事情|60代男性マレーシア移住者が解説

マレーシアの交通事情ってどうなっていますか?

マレーシアの交通事情と言っても、最南端の都市、ジョホールバルは、完全な車社会。 タクシー以外は、自家用車がなければ、にっちもさっちも動けない地域です。

その一方、首都のクアラルンプールは、日本の交通事情に勝るとも劣らない(と言っても形式的にはですが・・・)ものと言えます。 

今回は、私の住んでいるクアラルンプールについてご紹介します。

オピエミ
マレーシアの交通事情は、思った以上に整備されています。 
個々にご紹介しましょう♪

LRT、MRTと言った、最先端無人運転列車は日本よりも優れている

クアラルンプールの主要なスポットを結んでいるのがLRT(light Rail Transit:高架鉄道)とMRT(Mass Rapid Transit:地下鉄)です。

ともにRapid KLという政府出資会社の運営です。 
これは本当に市民生活だけでなく、旅行者にも安心安全な交通手段ですから、是非チャレンジして下さい。

LRTには二つの路線が有り、一つはアンパン線(有人運転)、もう一つはケラナジャヤ線(完全無人運転)となります。 
MRTはさらに4~5路線が有り、いずれも、日中は6~8分間隔。 
通勤ピーク時には4分間隔で運転されます。

朝6:00~夜23時30分まで、料金はよほど遠距離を乗らない限りは3~4RM(100円程度)です。

マレーシア在住の日本人に言わせれば(中華系のマレーシア人も無言で頷きます)、マレー系のマレーシア人が運転していないんだから、絶対、安心・安全・正確な電車との評価です。

*アンパン線

*ケラナジャヤ線

日本の「ゆりかもめ線」等より、実用的で、シンガポールのMRTに勝るとも劣らないシステムと言えます。

日本人会に行くには、KTM

これと対照的なのが、マレー鉄道公社が運営する「KTM」です。 
基本的には市中心と郊外をつなぐ鉄道で、もちろん有人運転。 
日本で言えば、旧国鉄です。 
日本人会やマレーシア最大のAEON MEGA MALLの有る「ミッドバレー駅」はこのKTM路線です。

車両も綺麗で、1列車7両編成で中間の3両は常時「女性専用車」と近代的。 
しかも、しかもですが、『時刻表』が有るんです。 
でも、まさにアジアの列車を絵に描いたように、30分に1本の列車が、常時5~10分遅れるのは当たり前。 

30分に1本の列車が1時間遅れることがちょくちょく有ります。

*KTM車両 

*時刻表

 でもここからがマレーシア! 
イライラするのは私だけ! 
周りの人たちは四方山話に花が咲かせたり、じっくり読書したり。
 
どのみち、約束に遅れても、1時間2時間は遅れの範囲に入らず!です。 
ですから、『時刻表』ではなく『到着予定時間告知表。 
まあ要は『時刻』は守るものではなく、『知るもの』なのだと、大らかに考えましょう。

KLモノレールとは、クアラルンプール最大の『大人のおもちゃ』では?

KL SENTRAL(クアラルンプール国際空港とクアラルンプール市中心をつなぐ、KL Expressの始発駅)と、クアラルンプール最大の繁華街『ブキビンタン』を経由して、市内北部のTITIWANGSA駅とをU字型に結ぶ、跨座式(こざしき)モノレールで、二両又は四両編成です。

宣伝では5~12分間隔で運転されていると有りますが、電光掲示板には常時『ホームから下がっていて下さい』の表示だけ。 
突然表示が変わると、『後、1分で到着』と出ます。 
で、これに乗り遅れると次は、5分後?10分後?はたまた20分後?兎に角待つだけ。

車両のスピードは遅く、時刻も不正確、しかも運転手はマレー系マレーシア人がほとんど100%。 

時間にルーズ、適当、時刻表がないので何時もの~んびり。 
ただただ物珍しいだけの乗り物。 
個人的には『モノレールはマレーシア最大、最高価格の大人のおもちゃ』だと思います。 

しかもこの車両、新型は中国製なので、兎に角劣化が激しく、車内のヘタリ、故障が始終有ります。 
ところで、この車両に乗っていつも見かける面白い車内ステッカーです。 
飲食禁止、動物禁止などに交じって『男女のイチャイチャ禁止』が有ります。 
LRTの車内でも見かけますが、やはり、ムスリムの国なんですね!?

*KLモノレール

*面白いステッカー

今、猛烈な勢いで発展しているのが『白タク』(GrabCar) 

今、猛烈な勢いで発展している移動手段。 
それが、Grab Car、いわゆる白タクです。 このシステムはシンガポール発のようで、マレーシアでは最初にこのGrab Carがスタート。 
その後、『ウーバー』も進出した様ですが、結局撤退。 
現在ではGrab Carのみです。 

兎に角便利で、スマホにアプリをダウンロードし、行き先を入力すると、値段が表示され、OKすると迎えに来る車の「ナンバー」と、到着までの時間が表示されます。 
このシステムは極めて便利で、利用してみると、日本のタクシー事情がいかに前近代的で、タクシー業界の既得権益確保なのがわかります。 

日本は国民の安全と言う名目で、通産省が介入し、口出しすることで、将来の天下り先を確保するという、役人のエゴが見え隠れします。 
いったいどっちが先進国なんでしょうか?

一番びっくりしたのは、ある時Grab Carで車を呼んだら、タクシーだったことが有ります。 
もちろんメーターは使いませんが、タクシードライバーにはそういった類の人もいる、と言う事です。 

確かに、客待ちで、タクシー乗り場に30分、1時間と待っている位なら、誰でも稼ぎたいですよね!

タクシーも有りますが、観光客・観光客しない事

タクシーは何処でも、流しのタクシーを拾えて便利ですが、それと裏腹に危険も潜んでます。 
1~2年前、フランス人観光客が、流しのタクシーに乗車、近距離を移動したところ、3,000RM(78,000円)をゆすり取られたという事です。 

もちろん警察に通報し、最終的には返金されたようですが、地元の人以外は、ホテル、ショッピングモール、LRT駅前のタクシー乗り場を利用すべきです。

因みに料金は初乗り3RM(78円)、その後数百㍍当たり0.25RM(6.5円)だったと思います。

一般にタクシーの運転手は、インド系かマレー系の中高年がほとんどで、まあ走っていてハラハラドキドキすることは有りません。 

さっきの『ゆすり』のドライバーは、中年の結構屈強なマレー系だったと記憶しています。

細かな場所に行くには、やっぱり『自家用車』

色々ご紹介しましたが、マレーシアでは、日本の日常生活のように、自宅前からちょっと歩いてバスで最寄りの駅に行き、電車に乗って目的地近くに行き、又徒歩とかバスで目的地に到着、は不可能です。  

例えば、ASTRO(ローカルの有線TV)。 ショッピングモール内のブースで簡単に契約できるし、視聴料の支払いも郵便局(Pos Laju)で出来ますが、一旦、解約しようとなると、駅から歩くなんてとても無理で、辺鄙なところにある『ASTRO支店』でしかできません。 
こうなるとやっぱり自家用車です。

とは言っても、マレーシアの平日は慢性的な渋滞社会です。 
写真は朝の出勤時(AM8:00~9:00頃)のものですが、退勤時(PM5:00~6:00頃)も同様です。 

但し、AM10:00頃からPM3:00位の間は比較的に道路がすくので、私は中距離の移動はこの時間に行っています。

これだけはすごいな!と思うのは、こんな渋滞時でも、合流する時はほぼ99%の車が交互に合流します。 

ですから、思うほどストレスなく走れます。 
但し、彼らは車間距離をあまりとらないのが怖いですね。 
空いているときには70Km/h~80Km/hで走っているのに、車間距離は数メートルの人が結構います。

おわり

色々な交通手段についてお話してきましたが、クアラルンプール市内ではほぼ問題なく色々な交通機関を使用しても、安心です。 
が!日本とは全く違って公共交通機関の職員は、時刻を守るという発想は皆無です。 

ですから、え~!?と言い出すと、あれも、これも、なんだこりゃ~となってしまいます。 
そんな時は、ケセラセラ♪ なるようになるさ~♪です。 
それがこの国の交通事情になじむ方法なのです。 
それでも『約束の時間は何としても守るのです!』という方は、約束時間の1時間以上前に必ず出発しましょう。 

ところで、皆さんお気づきですか?! 
私は『バス』の話をしていません、、、と言うのはマレーシアに移住して7~8年になりますが、バスは一回も乗ったことが有りません。 
はるかに長くこの地に住んでいる日本人からも、地元の人以外は止めたらと、異口同音に言われます。
何故なのか・・・わかりません??

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