マレーシア移住|日本が恋しくなる瞬間とリフレッシュ方法＆日本人コミュニティとの付き合い方

マレーシアに住んで数年経つと、常夏の気候にもこちらでの生活にも慣れてきます。でもふとした瞬間に「日本が恋しい…」と思うこと、ありませんか？

マレーシ移住してすぐは、日本にはない文化や食べ物など見るもの全てが新鮮に感じられます。また子どもの学校や各種手続き、やらなければならないことも多く寂しがる暇もありませんでした。ただ、慣れてくると海外生活の不便さや日本の良さを実感することも・・・。

今日はそんな海外生活の寂しさや孤独を感じる瞬間、一時帰国以外のリフレッシュ法、また日本人コミュニティとの付き合い方をご紹介します。

日本が恋しくなる瞬間３選

1. 日本の“季節感”を感じる時

例えばSNSで日本の桜の写真を見る春、お正月やクリスマスの寒いけれどワクワクする雰囲気、コンビニのおでん…

年中暑いマレーシアでは、日本のように四季を体感する機会がほとんどありません。旧正月やハリラヤなどで別の行事は楽しめるものの、意識していないと日本の行事や季節を忘れてしまうことも多々あります。

この気候がとても楽（衣替えの必要がない、寒さに凍える心配もない等）である反面、寂しくなることも。

2.日本クオリティ

日本にいるときは当たり前だった、おにぎり、ラーメン、和菓子、そしてスーパーの惣菜・・・。
マレーシアにも日系のコンビニやスーパー・レストランも沢山ありますし、食材も手に入りますが「日本に比べて割高、またはちょっと違う」が逆に寂しく感じられます。惣菜も売っている場所は限られますし品揃えも少ないので、自分で作るor外食またはデリバリーの二択になることも多いです。

食べ物以外でも、マレーシアの住宅や家具はあちこち壊れやすいのが実情。修理も簡易的だったり、そもそもの住宅構造が細かいことを考えて作られていないと感じます。故障が続くと、「日本だったら・・・」とつい恋しくなってしまいます。

3.人との距離感や“言葉”

外国人の多い職場で働く人、お子さんがインターナショナルスクールに通う場合、普段の会話は英語になります。それを自ら求めて来た方も多いですが、時には日本語で気兼ねなくおしゃべりしたいときもありますよね。

会話の中で細かいニュアンスを伝えたいのに、うまく説明できない、言葉が出てこないもどかしさも、海外生活で経験する方も多いはず。

外資系企業で働く友人と知り合った時、家族以外と日本語を話す機会がないのでとても嬉しそうに話していました。また、我が子も数年間はインターに日本人が全くいなかったので、日本人の新入生が来るととても喜んでいました。

一時帰国以外のリフレッシュ方法

日本食を食べに行く

クアラルンプール近郊では、年々日本食のレストランや店舗が増えて来ています。高級なお店から比較的リーズナブルなお店まで選択肢も増え、日本人が監修または作っている「本当の日本の味」が食べられるお店も多くあります。

2025年にマレーシア1号店ができた「スシロー」も在住者に大人気！時には家族でお出かけしてみては？

日本のテレビや映画を見る

海外でも日本のテレビを見る方法もいくつかあります。VPNを使用してTver・NHKプレミアムなどのサイトを視聴、専用機器を購入して視聴など。

最近は動画配信サービスも普及しているため、気軽に日本気分を味わうことができますよね。NetflixではマレーシアでもVPNなしで視聴できる日本の過去のドラマやアニメも増えています！

お気に入りのグッズを購入・取り寄せ

お仕事や経済面、環境的に「頻繁に一時帰国できない」という方もいると思います。その場合、貴重な一時帰国の際にお気に入りの食材（だしパック、フリーズドライの味噌汁、調味料やお菓子など）やグッズ（本や文房具など）を購入して帰るのがおすすめ。

Amazonなど海外配送しているサービスを利用したり、マレーシアで販売されている日本製品・本などを買うこともできます。マレーシアで買うと割高ですが、一時帰国できない時は奮発してみてもいいのでは。

子どもと一緒に行事を楽しむ

私自身もできるだけ意識しているのですが、お子さんがいる場合は日本の季節の行事を一緒に楽しむこともおすすめ。

例えば、こどもの日には鯉のぼりを飾る、手巻き寿司を作る、年末年始にお蕎麦を食べる、出雲大社マレーシア支部へ参拝へ行くなど。お雛様や五月人形などを日本から持ってくるのは大変な場合、折り紙で一緒に作る、絵を描く、布製の持ち運びしやすい飾りにするなど、自分ができそうな方法でOK。

日本人のイベント、サークルに参加する

日本人の知り合いが欲しい、コミュニティに参加したい方にはKL日本人会がおすすめ。（一部の駐在員の方・日本人学校の方は入会が必須ですが、教育移住の方は任意です。）

日本人会に入会すると館内の図書館が自由に利用できる他、さまざまなサークル活動への参加、お正月の餅つきイベントなどにも参加できます。

日本人会に入るほどではない方は、日本人が主催するイベント・県人会・子育てサークル・スポーツのサークル活動へ参加してみては？日本人向けフリーペーパーなどに沢山情報が載っていますよ。

日本人コミュニティとの付き合い方

距離を置きたいと感じたこと

マレーシアに住んでいて感じるのは、日本人コミュニティって意外と狭いということ。良くも悪くも、噂がすぐに広まりやすくて、SNSの写真から家や学校など個人情報が特定されやすいこともあります。だからこそ、投稿する内容や写真には注意しましょう。

また、在住年数によって考え方や生活スタイルに温度差を感じることもあります。長く住んでいる人は慣れている分、あっさりしていたり、逆に新しく来たばかりの人が意気込んでいたりor不安や孤独を感じていたり。ただ、どんな方からも学ぶことがあると感じています。

救われたこと・よかったこと

マレーシア移住したからこその、素敵な出会いがあるのも事実。
子どもを通じて仲良くなったママ友や、自分自身の友人として出会えた人たちの中には、ずっと大切にしたいと思える関係もあります。日本にいた頃には出会わなかったような、いろんな働き方や価値観を持った人たちに出会えるのも、海外ならではの面白さかもしれません。

とはいえ詐欺まがいの行為をする人がいたり、人間関係のトラブルに巻き込まれるという話も聞きます。最初から距離を詰めすぎず、少しずつ信頼を築いていくくらいがちょうどいいと感じています。

子どもを通して学んだこと

子ども同士が仲良くなったおかげで親同士が繋がれるケースも多々あります。日本と違い子ども同士だけで遊ぶ機会は少ないので、プレイデートをきっかけに色々な価値観・教育方針の親御さんと話す機会をもらえています。

しかし、時には他所の子と我が子を比べてしまい「なぜ我が子はインターになかなか慣れないんだろう」「英語が上達しないんだろう」など、不安や焦りを感じるきっかけになることも。気持ちをコントロールできないときはうまく距離を置いたり、内面を振り返る機会にしましょう。

無理せずマイペースに関わる

どこで暮らしていようとも、全ての人が人付き合いが得意なわけではありません。疲れてしまったり、人と距離を置きたいと感じる時もあります。そんな時は無理せず誘いを断ったり、人種問わず心地よい距離感で付き合える人と関わるというのも大切です。

まとめ

「せっかく海外に住んでるのに、日本が恋しいなんて」って思うかもしれませんが、それは日本人として“日本が自分の一部”だからです。
マレーシアへ移住して現地の文化を楽しめる時もあれば、色々な出来事や状況でそう思えない時もあるかもしれません。そんな時は、できる方法で思いきり日本を味わって、またこっちの生活に戻ればいい。

そうやって自分のペースで暮らしていくことも、海外移住では必要ではないでしょうか。

この記事を書いた人：オピエミアフォバイザー　うえだりな

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