マレーシア移住前のオススメ保険加入条件

マレーシア保険

人気のマレーシア移住ですが、長期移住にせよ短期滞在にせよ、保険に関する手続きは非常に重要です。
ここでは、日本在住の時に加入していた保険の扱いと、マレーシアに移住する際に新たに加入する保険の内容と条件について詳しくみていきましょう。

1.マレーシア移住前に加入していた各種保険の扱い

マレーシアに長期移住する場合は、日本の住民票を抜くのが一般的です。その影響も含めてみていきます。

(1)国民健康保険や民間の健保組合保険で治療・受給は可能?

マレーシアの病院で受診した治療費は、国民健康保険や民間の各種健保組合保険などに加入していれば、申請して給付金を受けることができます。
ただし、手続きは非常に煩雑で時間もかかる上に、日本での保険適用外項目も多いので、注意する必要があります。

  • 自分が加入している健康保険組合へ海外療養費の支給を申請すれば、保険料の受給は可能
  • ただし、手続きが煩雑で時間もかかり、日本の保険適用外の項目も多いので注意が必要

(2)任意保険

日本で加入していた各種任意保険、例えば生命保険や傷害保険、医療保険など、様々な保険については、毎月の保険料をきちんと支払っていれば、継続して対象となる場合が多いです。
ただし、保険会社によっては適用除外となる可能性もありますから、事前に確認しておくことをお勧めします。

  • 日本で加入している生命保険や傷害保険などは、海外移住後も保険料を引き続き支払っていけば、保障の対象となる
  • ただし、海外在住の際に適用されるかどうかは保険会社に確認が必要

(3)渡航前に注意すべき項目

マレーシアに本格的な永住を決意し、日本で加入していた各種保険が今後は一切必要ないと判断した場合は、後述する、マレーシアで今後加入する保険に切り替えることとなるので、解約手続きを行い、解約金受取などの措置もしておきましょう。

  • 今後日本で加入していた保険を使わない場合は、解約手続きを

一方、長期移住や短期滞在をしながら、現在加入している保険を継続したい場合には、保険会社に事前にその旨を通知し、必要な手続きを行ないましょう。
筆者もそうですが、単身で海外に赴任する場合は、自分の住民票は削除し、家族(多くは配偶者)が戸籍上の筆頭人となります。

独身者の場合は、そもそも住民票がなくなり、保険会社の確認ができなくなります。
そのため、親族や近親者で、各種保険に関する通知書類などを受理できる人を選定し、保険会社に届ける必要があります。同居家族がいる場合は特に問題ありません。

  • 今後も日本の保険を継続利用する場合は、事前に保険会社に届出を

(4)国民健康保険の取扱い

国民健康保険は、住民票を抜いた時点で失効します。
ただし、継続したい場合は任意に申し出て、保険料を支払えば可能です。
なお、民間企業などが加入している各種健康保険組合はそのまま継続・支払いが可能です。

  • 国民健康保険は住民票削除と同時に自動的に失効するが、継続したい場合は任意に支払い を継続可能
  • 民間の健保組合などは継続可能
マレーシア保険

2.マレーシア移住前に加入すべき、現地での保険と条件

国内で加入している各種保険の取扱いについては、今後のマレーシアでの生活プランに応じて検討すべきだと思いますが、マレーシアに移住した後は、現地での各種保険の加入が必須となります。
次はこれについてみていきます。
マレーシアの医療水準は非常に高く、安心して医療機関で診療を受けることができます。
ただし、現地での保険がないと、非常にやっかいなことになります。

  • マレーシアの医療水準は非常に高いので安心

筆者も、以前は所属する企業が現地での保険に加入しておらず、万一病気や怪我で病院にかかった際には、前述のとおり、所属する企業の健康保険組合の保障しかありませんでした。
しかし、これは非常に大きなリスクです。

まず、日本人の大半がかかる私立病院では、多額のデポジットが必要な上に、クレジットカードがあっても、現地で使える保険がなければ、そもそも診察することすら拒否される場合があります。
このため、次のような保険に必ず加入しておきたいものです。

  • マレーシア現地での保険に加入するのは必須
マレーシア保険

(1)海外旅行保険

個人でも法人でも、対象者が日本で加入する必要があります。
この保険に加入すれば、生命保険や医療保険、傷害保険、救急搬送その他に適用される項目が網羅されており、必須な保険です。

日本のいくつかの大手保険会社などが、この保険を提供していますので、詳しくは個別に確認していただければと思います。
この保険に加入しておけば、いざ病気や怪我の際に、日本人が多くかかる病院を事前に確認しておけば、基本的には全て無料で受診と治療が可能となります。

マレーシアに進出している日系企業の駐在員はほとんどがこの保険に加入しています。

  • 海外旅行保険は日本人駐在員などにとっては必須アイテム

(2)現地での生命保険や医療保険

MM2Hビザを取得してマレーシアに長期滞在(10年ごとに更新可能)する場合には、現地での医療保険に加入することが条件とされています。
こちらも、マレーシア移住前に申請が必要です。
主要な現地での医療保険会社がサービスを提供していますので、個別に確認するとよいでしょう。

また、マレーシア現地では生命保険や医療保険、貯蓄型保険や学資保険など、様々な保険があります。個人のライフプランに合わせた、最適の保険プランを検討しましょう。

  • MM2Hビザでの長期移住には、マレーシア現地での医療保険加入が必須
  • マレーシア現地では、個人のライフプランに合わせた生命保険、医療保険その他の保険に加入することが大切

まとめ

みてきたように、マレーシアに移住する際には、現在日本で加入している各種保険と、現地で新たに加入すべき保険それぞれについてよく確認し、継続や解約、新規加入や変更などを含めた手続きを確実に行う必要があります。

なんといっても大切なのは健康であり、健康を守るために保険があります。
是非、有意義な検討と利用を検討いただきたいものです。

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