6月19日、マレーシア政府は、一部の就労ビザを保有する外国人に、入国管理局からの承認なしで入国させることを発表しました。
少しずつ緩和が始まった就労ビザへの状況をお伝えします。
1,新たに入国の認められたビザについて
現在マレーシアの就労ビザは給与や雇用年数によって３つのカテゴリーに分かれています。
今回、入国管理局からの許可取得が求められなくなったのは、次のいずれかのビザを保有する、企業の上級役職駐在者です。
– Employment Pass I （就労ビザカテゴリー１）
– Professional Visit Pass（専門職訪問パス）
– Resident Pass Talent （特殊技能者パス）
2,入国時の手続き
上述のビザに該当する場合でも、マレーシア入国前3日以内に新型コロナウイルスのPCR検査又はスワブ検査を受け，陰性であるとの検査結果を入国時に提示する必要があります。
ですが出国前に日本で検査ができない場合、マレーシアに到着後、入国手続き前に検査が行われます。
また、入国後の14日間の隔離はマレーシア保健省がグリーンゾーンと認めた６カ国（シンガポール，ブルネイ，豪州，ニュージーランド，日本、韓国）からであれば不要とされていますが、健康状況を登録するMySejahteraアプリケーションのダウンロードと必要事項の入力は，6月10日以降に入国する全ての者に対して求められています。
空港でもしも隔離の指示を受けた場合、その場での指示に従って配られるリストバンドを隔離期間の間、着けておく必要があります。
これを指示に反して外した場合には罰金の対象となります。
3,その他のビザについて
マレーシアマイセカンドホームプログラムパス
6月15日付で情報が更新されています。詳しい手順はこちらに掲載されています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_18052020.html
機械、船舶等の修理に必要な外国人技術者
Expatriate Service Divisionにて、オンラインでProfessional Visit Passを申請
https://esd.imi.gov.my/portal/latest-news/announcement/myxpats-rmco-sop/
医療ツーリズムビザ
保健省を通じて、マレーシア医療観光公社に登録が必要
マレーシアの公立・私立高等教育機関、インターナショナルスクール
高等教育省または教育省に登録が必要。
上記２) 〜４）も、グリーンゾーンからの入国であれば14日間の隔離は不要となっています。
尚、ここまでに該当しないマレーシア入国の場合には、まだ企業や関係省庁からの承認や所属企業・団体の指示が必要とされています。
就労ビザのカテゴリー２、３の駐在者への入国管理局許可の免除についても協議中のため、在マレーシア領事館ウェブサイト「一部の駐在者等のマレーシア入国時に必要な手続」や、各企業で指示を仰ぐ状況となっています。
おわりに
8月31日までは就労関係の入国緩和が優先されますが、日々着実に、国境再開への手筈が整えられています。
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現地でも毎日、各種規制の解除に向けた段取りが一つずつ報道されていますので、引き続き情報を発信していきます。
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