活動回復期間に入った今、マレーシアの感染者数は一桁の記録を継続できるまでに進んでいます。
国境回復に向けても日々周辺国との協議が行われています。
マレーシア移住の目処は立つのか、現在の状況を説明いたします。
1,マレーシア政府の意向
一度、マレーシア政府は日本、韓国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、ブルネイに対しグリーンゾーン発言をしましたが、その後日本と韓国が除かれた状態となっています。
マレーシアの国境を開けて他国との商用、観光ともに往来再開を目指しているものの、相互主義に基いて相手国がマレーシア人を受け入れられないのであれば、こちらも相手側を受け入れられないという姿勢を示しています。
2,入国が許可されている査証
１）入国許可が不要
- 就労パス・カテゴリー1（Employment Pass Category I (EP I)）、扶養家族（Dependants）及び外国人メイド（Foreign Maids）
- 居住者パス－技能（Residence Pass-Talent (RP-T)）、扶養家族及び外国人メイド
２）入国許可が必要
- 専門職訪問パス（Professional Visit Pass (PVP)）
- 就労パス・カテゴリー2（Employment Pass Category II (EP II)）及び扶養家族
- 就労パス・カテゴリー3（Employment Pass Category III (EP III)）
- 長期ソーシャルビジットパス（Long Term Social Visit Pass (LTSVP)）を有する18歳以上の子供，両親及び義理の両親
マレーシア入国前3日以内のPCRスワブ検査は日本国籍の方は不要となっています。
14日間の自己隔離は日本人はまだ必要です（EP I及びPR-Tパス保有者とそれらの扶養家族及び外国人メイドで、グリーンゾーン国の国籍者かつグリーンゾーン国からの入国者、であれば不要となっています）。
カテゴリー別一覧（英語）
https://esd.imi.gov.my/portal/pdf/Entry_permission_Appendix.pdf
3,MM2Hと就労ビザ新規申請について
これまで観光・芸術・文化省で行われていたMM2Hの申請管理は、7月6日よりプトラジャヤの入国管理局で行われることになりました。
この背景の説明は特にされていないのですが、現在、日本を含め世界各国からのMM2H新規許可が非常に困難な状況となっています。
新規滞在者受入れ基準が定まっていないのか、煩雑さで受け入れられる状況ではないのか、明確な返答は出されていません。
尚、海外からのMM2H保有者が規制期間中に再入国する場合には、引き続き観光・芸術・文化省からの許可が必要となっています。
また、新規の就労ビザ取得者でも、既にガイドラインに規定は記載されていますので、企業からビザの申請サポートが可能であれば管理局へ申請を行い、決められた手順に従って申請となります。
https://esd.imi.gov.my/portal/pdf/Guideline_expatriate.pdf
おわりに
上述したように、マレーシア政府は国境再開の条件として相手国がマレーシア人を受け入れられる状況であることを挙げているため、まずは一般のビジネスパーソンと観光客が二国間で行き来できるようになることが優先される可能性もあります。
このままマレーシアの状況が長期安定し、日本とお互いにとってグリーンゾーンになれば、展開が早まることも期待できます。
どうか年末までには全てのマレーシア入国希望者への返答が出るよう、少しの忍耐で収束することを願うばかりです。
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