日本人が14年連続で「住みたい国ナンバーワン」としている、超人気のマレーシア。老後のセカンドライフとして移住を希望する方も多くいます。
そして、移住には、「MM2H」と呼ばれる、10年の長期滞在ビザを取得して、永住を図るパターンと、取り敢えずは1ケ月から3ケ月程度の「短期移住」をして、様子を確かめ、その後の長期移住に備えるパターンがあります。今回は、短期移住に際してかかる初期費用と滞在費用について、詳しくみていきましょう。
1.長期移住と短期移住の違い
マレーシアに長期移住をしようと思えば、前述した「MM2H(Malaysia My Second Home)」という、10年の長期ビザの取得が必要です。
このビザは、特に年齢や宗教上の制限もなく、必要な資金(*)を有していれば、誰でも取得可能です。(*)55歳以上であれば、概ね1千万円程度の資金能力があれば問題ありません。
そして、取得後は10年単位での更新も可能です。
これに対して、短期移住の場合、世界最大の「ビザ免除恩恵国」である日本人なら、観光目的での3ケ月以内の滞在であれば、ビザ等一切の審査は不要です。
そして、回数に制限無く、マレーシアへ繰り返し出入りすることが可能です。
このため、まずは将来への布石や視察、お試しとして移住へのトライアルを考えている場合は、観光ビザを利用しての、3ケ月以内の短期移住が最適です。
2.短期移住に当たって必要な初期費用
今回は、上述した3ケ月以内の短期移住に際して必要な費用について、主な項目別に細かく解説していきます。
(1)渡航費
まずは、マレーシアに行くための渡航費(飛行機代)です。
マレーシアと言っても、人口3000万人以上を抱える大きな国で、首都であるクアラルンプール(KL)以外にも、北のペナンや南のジョホールバルといった大都市や、マラッカ、コタキナバルといった地方の中核都市もあるので、「どの地域に住むか」を選定するのが重要ですが、どの都市へ行くにも、中継基地としてはKLとなるので、KLとの往復を前提とします。
短期滞在の場合、荷物の運搬がそれほど大量でなければ、最大46kgを持ち込める、JAL直行便がお奨めです。季節にもよりますが、概ね10万円以内での往復が可能です。
荷物を別便で送り、身軽に移動する場合は、LCCがお得です。マレーシアのLCC・エアアジアであれば、往復3万円程度で渡航が可能です。
(2)荷物運搬費
上述のとおり、荷物を飛行機で自分と一緒に運ぶ場合は、考える必要はありませんが、それ以上の荷物の量になる場合や、荷物と別に、自分の体と身の回りの物だけ運びたい場合などは、渡航費とは別に荷物運搬費が必要となります。
短期滞在の場合は、滞在期間の長さによって、発送から到着まで1ケ月以上かかる船便と、3日程度で届く航空便の利用を組み合わせて考えるのが現実的です。
・船便
業者によってそれぞれありますが、主なものは次の通りです。
日通:一箱20kgx5箱で6万円、15箱で13万円
クロネコヤマト:ミニマムコース(大箱5+小箱4)で68,000円など。
・航空便
こちらも同様に、主なものをみてみます。
クロネコヤマト:10kgまで6,450円、25kgまで18,950円
日本郵便:20kgまで18,500円
*最新の料金は、各社のホームページなどでご確認ください。
(3)コンドミニアム契約費用
短期滞在を継続的に繰り返す場合、コンドミニアムを契約することもあると思いますが、その場合には、家賃の3ケ月分相当を初期費用として払うのが目安になります。
家賃相場ですが、KL市内の場合、家族帯同で2LDK以上の場合は10~15万円程度、単身の場合は1LDKで7~10万円前後といったところです。
日本に比べるとかなり格安です。
(4)車購入費用
これも住居同様、一旦車を購入する場合は、中古車で最低30万円、新車で80万円程度の初期費用が必要となります。
(1)住居費
短期滞在の場合、コンドミニアムを契約しない場合の主な宿泊先としては、ホテルになると思います。
ホテル代金は、当然ながらそれぞれのグレードや目的、立地条件などによって千差万別ですが、KL市内の場合、筆者の経験からしても、格安ホテルであれば一日2~3千円程度で泊まれるものから、1万円を超えるデラックスなものまで「ピンキリ」です。
将来の長期滞在へ備えた下準備などであれば、格安ホテルで十分かも知れません。
その場合は、1ケ月滞在するとして、ホテル代は6~9万円程度とみておいて問題ないでしょう。
(2)移動交通費
日々の生活の中で、移動交通費は欠かせません。
これも上述のとおり、車を購入しない場合は、公共交通網を利用することとなります。
マレーシア、特にKL市内は道路網や公共交通網が整備されているので、移動に不自由は全くありません。ちょっと近隣まで足を伸ばす場合、地下鉄やモノレール、電車などでは、日本円で50~100円程度で十分です。
電車以外であれば、GRABタクシーがお奨めです。
KLIA空港からKLセントラル(市内のターミナル駅)まで、特急ライナーで30分・1500円程度、GRABだと1時間・2000円程度です。
なお、絶対にGRAB以外のタクシーには乗らないでください。日本人とみると、ほぼ例外なくぼったくります。酷い時には、社内に監禁され、財布などを強奪されます。(筆者の知り合いが、実際に被害に遭っています)
くれぐれも気をつけてください。
生活する上で必須なのが、食費と日用品・雑貨費用です。
・食費
食費については、外食の場合、マレーシア名物の「ミックスライス(=ライスに、並べてある様々な肉・魚・豆・野菜などを自分で取り分けて一緒にお皿に盛って食べるスタイル)」だと200~300円で賄えます。インド系のカレー店でも同等です。
ただ、KL市内にある日本料理店などに行くと、日本と同じくらいの料金がかかります。
自炊する場合は、市内にAEONなどの大型スーパーもあり、セブンイレブンやファミマなどのコンビニもあちこちにあり、食材は日本の半値程度で買えますので、食費を抑えたい場合は、自炊にチャレンジするのもよいでしょう。
・日用品・雑貨費用
こちらは、上に述べたスーパーやコンビジで何でも買い揃えることが可能です。
費用も日本より安いですし、KL市内にはダイソーも進出しているので、格安で買えます。
まとめると、食費やその他生活費で、贅沢さえしなければ、月に合計5万円ほどもあれば問題ないでしょう。
(4)遊興費
折角のマレーシア短期移住です。ただ住んで生活しているだけでは、移住している意味がありませんね。少しは心の余裕や、ラグジュアリー感を満喫するための余暇空間が必要です。
シニア男性(女性でも素敵ですが)の第一の趣味としては、やはりゴルフリゾートが挙げられます。
目的やコース、地域によってそれこそ千差万別ですが、KL市内で気軽に楽しめるパブリックコースであれば、5~6千円程度で楽しめるものがたくさんあります。
その他、リラックスマッサージも2~3千円程度で受けられます
その他にも、ビリヤードやダーツバーなど、身近なアミューズメントは多岐にわたってあります。
更に、KL市内からちょっと足を伸ばして、国内各地の有名なビーチリゾートなどに出掛けると、素晴らしい時間と空間が満喫できます。これについては、別途詳しくご案内できる機会があればお話します。
おわりに
日本人に最も人気のあるマレーシアへ短期移住する際の初期費用と滞在について、それぞれ主要な項目別にみてきました。
是非、参考にしていただき、素敵な老後のセカンドライフへ向けて、準備を進めていただければ幸いです。
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