インター校?日本人学校?学校の種類と選び方|マレーシア移住

マレーシア 学校 インター 日本人学校 選び方

親子でマレーシア移住する際、子供の教育・学校をどうするか?

そもそもどんな教育体勢がよくわからない、悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?

マレーシアで暮らす日本人にとって、選択肢は大きく分けて2つ。

インターナショナルスクール(以下、インター校)と日本人学校です。それ以外にも、ホームスクーリングという選択もありますが、今回は割愛します。マレーシア移住の目的や期間、何を優先するかによっても変わって来ますよね。

今回はマレーシアの日本人学校とインター校について、学費やカリキュラム、メリット・デメリットについても解説していきます。

マレーシアの日本人学校とは

日本人学校 マレーシア

マレーシア国内にはクアラルンプール、ジョホールバル、ペナン、コタキナバルに4箇所あります。

KL校はサウジャナというエリアにあり、校舎や雰囲気は日本の学校そのもの。学習内容も日本の学校と同様のカリキュラムですが、公立ではないため入学金・授業料がかかります。

入学条件・学費

入学条件は、日本国籍で長期滞在ビザを取得していること、日本人会に所属していること

学費の目安

入学金 約12万円

年間授業料 約40〜50万円

スクールバス代 約1万円/月

※見学に行った際に伺いましたが、KL校は海外の日本人学校の中では比較的安い方だそう

日本の公立学校との違い

  • 給食がなくお弁当を持参、売店もあり
  • 通学は主にスクールバス、子供だけでの徒歩通学は不可
  • プールの授業が一日中ある
  • 現地の文化に触れる、ローカル校との交流の機会がある
  • 駐在員の家庭が多い

実は私は移住してからも、日本人学校では完全にローカルとの関わりはないと思っていたのですが・・・。実際に通学している方の話を聞くと、現地の企業見学やローカルとの交流が盛んで、日本では体験できないことも多く魅力的だと感じました。

メリットとデメリット

  • 日本と同じカリキュラムなので、親子ともに変化・負担が少ない
  • 海外にいながら日本の学習、日本語の維持ができる
  • 英語は別で学ぶ必要がある
  • 集団行動が身につきやすい
  • インターに比べると、学費が安い
  • 親子ともに日本人とばかり関わりがち

マレーシアにある日本人学校を紹介!

インターナショナルスクールとは

マレーシア インターナショナルスクール

入学条件・学費

入学条件、学費は学校によって様々です。

全く英語ができない子供でも受け入れ可の学校もあれば、ある程度の学力・英語力が必要な学校も。ほぼ全ての学校で入学試験や面接があります。子どもの年齢が上がるほど、英語力がないと入学が難しくなる傾向があります。

学費の目安

入学金 10〜30万円

年間授業料 約50〜200万円(学年が上がるにつれ、値上がり)

スクールバス 代 1〜3万円

メリットとデメリット

  • インター入学で学生・保護者ビザが取れる(ただし片親のみ)
  • 英語、中国語、マレー語などを学べる
  • さまざまな国の親子と関わりが持てる
  • 日本の学校にはない行事・クラブが沢山
  • 個性、自分の考えを表現する力が伸びる
  • 日本語の維持・向上には別で学習が必要
  • 日本の公立に比べて自由度が高いが、礼儀・協調性は身につきづらい
  • 学費が高い
  • カリキュラムによっては試験が大変

インターにはどんなカリキュラムがある?

マレーシアでは、大きく分けて英国式・IB式・米国式・オーストラリア式・カナダ式を含め様々なカリキュラムのインター校があります。

とはいえ同じカリキュラムであっても、理念や特色は学校によって異なります。音楽、スポーツ、数学やサイエンスなど、力を入れている分野もそれぞれ。学校のサイトを見たり、できるだけ実際に見学することをお勧めします。

最も多いのが英国式

マレーシアはイギリスの領地だった歴史もあり、インター校の7割が英国式カリキュラムです。小学部6年間、中高等部5年、大学準備課程2年。

他のカリキュラムにくべると先生主導で座学が多い点は日本の教育に近いですが、答えの決まった正解よりも自分の考え・意見をより求められます。11年次に卒業資格のための共通卒業試験(IGCSE)があります。

IB式(国際バカロレア)

学校の数は少ないものの、近年世界的に人気なのがIB式カリキュラム。より生徒主導で、授業でもプレゼンテーションやディスカッションなどが多くあります。

初等教育6年間、中等教育5年、ディプロマ資格プログラム2年。ディプロマの選択科目が非常に多く、細分化されているため、日本人にとってはやや理解が複雑なカリキュラムともいえます。

米国式、オーストラリア式、カナダ式

米国式はマレーシアでは数校のみ。小学部5年間、中等部3年、高等部4年。単位を取得すれば卒業資格が認められる面では、日本の教育制度と似ています。

オーストラリア式は小学部5または6年間、中高部3年、高等部3または4年。最終年度に州による卒業試験があり、その成績が大学への出願に必要なスコアになります。

カナダ式インターはマレーシアでは2校のみ。最近新設されたインターもあり、注目されています。小学部6年間、中等部2年、高等部4年。こちらも最終学年で試験がありますが、試験だけでなく日頃の授業態度もスコアに大きく反映されます。

個人的な印象ですが、米国・オーストラリア・カナダ式は英国式やIB式に比べると、学校の校風も自由度が高く伸び伸びした印象です。

インター校の選び方と注意点

何を優先したいか

前述した様に、マレーシア・KL近郊だけでもかなりのインター校があり、どうやって絞ったらいいか迷いますよね。私自身もそうでした。

予算やカリキュラムなど親御さんの希望もあると思いますが、まずは何を優先するか?をお子さんや家族で話し合っておくこと、そして実際に見学してみることが大切です。

長年マレーシアで暮らす方の言葉ですが「良い学校があるわけではなく、そのお子さんに合うかどうか」。万人に合う学校というのは存在しません。

教師や生徒のローカル率や日本人率

インター校の中には教師陣のローカル率が高く、英語の訛りが強い先生が多い場合もあります。

気にしないよ!という方もいますが、より綺麗な英語を身につけたいという方は、先生・生徒ともにネイティブ率の高い学校を選択する傾向が。ただしその分学費は上がります。

また、英語が苦手なお子さんを積極的に受け入れている学校は、日本人が多くなりがち。せっかくインターに入学したのに、補修クラスはほぼ日本人クラス。学校でも日本人とばかり交流している…という話もよく聞きます。良し悪しではなく、何を優先したいか?ですね。

立地や広さ、通学しやすさ

学校の広さや施設、立地・通学しやすさもポイント。

KL中心部や高級住宅街にあるインターは、通学にも便利ですが、敷地が小さく学費も高い傾向です。逆に郊外の学校はグランドや敷地が広々していますが、中心部からのアクセスは不便。

多くのお子さんがマイカーでの送迎かスクールバスを利用するので、自宅ー学校間の渋滞の有無もできれば確認しましょう。

アイキャッチ_マレーシアのインターナショナルスクールの探し方・決め方

5分でわかる!マレーシアインターナショナルスクールの探し方・決め方

まとめ

どんな学校がお子さんに合うのか、実際に通ってみないとわからない面もあります。

マレーシアのインターでは、先生や経営陣が変わり方針もガラリと変わることが時々あります。それも含め、別のインターへ転校する場合や、インターへ通った後日本人学校へ転校するお子さんもいます。または子どもの特性や希望に合わせて、兄弟で別の学校を選択をしているご家庭も。

転入編入が珍しくないので、柔軟に変更しやすいのもマレーシアの魅力の一つです。

オピアくん

実際に見学したり、家族でよく話し合うことが大切だね!

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この記事を書いた人:うえだりな(オピエミアドバイザー)

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