はじめに
新型コロナウイルスの感染拡大はピークを過ぎ、やや収束傾向にある状況ですが、例えば日本から明日にでもマレーシアに行けるかといえば、まだまだ難しいのが現状です。
今回は、マレーシアの主要な航空会社のフライト現況、そして日本の主要航空会社のマレーシア向け国際便の状況について詳しくみていきましょう。
1,マレーシアの航空会社
マレーシアには、六つの主要な航空会社があります。
主要各社の概要
Malaysia Airlines(マレーシア航空)
マレーシア航空は、1947年に就航し、世界84都市をフライトで結ぶマレーシアのフラッグキャリア(マレーシアを代表する航空会社:日本でいえばJALやANAに相当)です。
これまで、マレーシアの空業界で様々なアワードを受賞しており、国際的な評価も非常に高い航空会社です。 2005年から2010年にかけて、世界で6社しかない5つ星の最上級航空会社に選定されています。
Air Asia(エアアジア)
日本人にも有名な大手LCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)で、このジャンルのパイオニア的存在です。 1993年の設立当時はTune Airという名称で運航していましたが、後に現在のAir Asiaへと改名し、国内外96都市に就航しています。
Air Asia X(エアアジア エックス)
Air Asiaと混同されがちですが、そもそもAir Asiaの関連会社です。
元来はマレーシア航空の経営を再建する目的で設立されたフライ・アジアン・エクスプレスという会社名でしたが、その後現在の名称へと変更されています。同社の名前は、日本の有名なロックバンドであるX JAPANが由来のようです。2006年に就航しう、国内23都市で運航しています。 ( 2016年 )
MAS wings(マス ウィングス)
マレーシア航空の100%子会社で、ボルネオ島のマレーシア領で運行しています。
主にプロペラ機によるフライト運行で、2007年に就航し国内16都市をカバーしています。
Malindo Air(マリンド エア)
インドネシアのライオンエアとナショナル・エアロスペース・アンド・ディフェンス・インダストリーズの2社が共同で設立した航空会社です。
預け荷物が15キロまで無料、ゆったりとしたスペースを確保した座席、パーソナルモニターなど、他の格安航空会社とは一線を画したサービス(預け荷物が15キロまで無料、また座席スペースが広く人気です。 2012年就航で、現在は国内外40都市で運航しています。
Firefly
こちらもマレーシア航空100%出資の格安航空会社で、2007年就航、20都市での運航をカバーしています。
2,新型コロナウイルス影響下における各社のフライト現況
それぞれの航空会社の概要と、新型コロナウイルスの影響による現下の運航状況についてみていきます。
マレーシア航空
6月一杯まで国際線の発着を中止しています。
マレーシア国内線は5月一杯フライトを中止していますが、マレー半島、サバ州、サラワク州間の路線はミニマム運航を維持するとしています。
なお、各方面からの要請があれば緊急援助や帰国便を運航する予定となっています。
Air Asia
日本からの運行を6月一杯全て欠航となっています。
国内路線については主要部分について4月末より運航再開されています。
Air Asia X
国内路線を一部縮小し運営中です。
MAS wings
国内路線限定で、主にサバ州やサラワク州内の路線を運航します。
Firefly
引き続き一部国内線での運航となります。
3,日本の主要な航空会社の最新運航状況
国内航空会社大手の状況は次のとおりです。
JAL
成田-KL(クアラルンプール)間 対象便:JL723/JL724
対象期間:2020年6月1日~7日、15日~21日、29~30日
JL723:火・土運航
JL724:水・日運航
対象期間:2020年6月8日~14日、22~28日
JL723:水・土運航
JL724:木・日運航
ANA
成田-KL間 対象便:NH815
一部欠航便を除きほぼ毎日運行中
NH816:欠航
まとめ
新型コロナウイルスから回復の兆しをみせる世界の状況ですが、まだ完全とはいえず、少なくとも6月末まではマレーシア向けのフライトも制限され、マレーシア航空とエアアジアは運航休止中ですが、国内主要2社のJALとANAは一部減便ながら運航を実施しています。
マレーシアへの渡航を急ぐ利用者は、当面は国内2社のご利用をお勧めします。
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