マレーシア系の人々は基本的にはイスラム教です。
「郷に入れば郷に従え」と言いますし、その国の最低限のマナーや習慣を理解して、現地の方々と共に問題なく暮らせるようしっかり知識を身につけましょう。
１、人と接触する時
イスラム教では、左手は不浄なものとされています。
なので、握手、物の受け渡しは右手を使いましょう。
また、何かを指差す時、人差し指はタブーです。
親指で指して下さい。
また、小さな子供をなでなでしたくなる時もあるでしょう。
しかし、頭は神聖な場所なので触れてはいけません。
男性は、女性に握手も求めてはいけないので注意しましょう。
２、ハラルについて
ハラルとは、イスラム教の教えに基づき許された「健全な商品や活動」全般をさします。
食品では、ミルクや魚、野菜や穀類のほか、イスラム教の作法に従って処理された牛肉や鶏肉などが該当します。
マレー系の人は、このハラル食品しか口にしません。
豚肉、アルコールが禁じられていることは、よく知られています。
こちらを含む調味料や、みりんなどは、口にしません。
またイスラム教は、１日に数度お祈りの時間があります。
マレー系の方を夕食にお誘いするのは、日没時のお祈りが終わってからが良いでしょう。
また、お祈りの時間では、電話や訪問は避けましょう。
他にも、イスラム教の教えでは、断食（ラマダン）というものがあります。
ラマダンとは、イスラム暦に従って９番目の月のことで、この約１ヶ月間、日の出から日没までの間は飲食・喫煙を断つ断食を行います。
これは、持たざる者の気持ちを理解し、日々の恵みに改めて感謝するために行われています。
3、衛星状態について
水
アジアで水道水を飲めるのは、香港、シンガポール、そしてマレーシアです。
ただ、そのまま飲むのは避けましょう。
飲み水としては、浄水器を使用するか、沸騰させるか、ミネラルウォーターを利用してください。
食品
比較的安全ですが、果物を除く全ての食材に加熱調理が基本で、生ものは避けましょう。
肉類は特に厳禁です。
絶対に火を通してください。
卵もサルモネラ菌に感染する可能性があるので気をつけましょう。
魚介類も加熱調理が基本です。
寄生虫感染の可能性で高いので、刺身なども避けてください。
貝類もA型肝炎などの危険性があるので生で食べないでください。
4、住居について
コンドミニアムを選ぶ時は、以下のポイントをチェックしてください。
- 周囲のフェンスは十分高さがあるか
- 敷地内の夜間照明は十分あるか
- ガードマンの配置状況と警備対策（配置人員、来客者の対応）はどうか
一戸建て住居に住まれる時は、コチラのポイントをチェックしてください。
- フェンスの外側は見通しが良いか
- フェンスは乗り越えにくい高さと構造になっているか
- 昼夜を問わず、門扉は閉まっているか
- 門扉に鍵はかけられるか
少しでも安全に暮らすためにチェックしましょう。
また、自宅にいる時も以下の注意が必要です。
- 訪問者を確認してから鍵を開ける癖をつける
- メイド、庭師、時にはガードマンが泥棒の手引きをした、という例もあるので信頼できる者を雇う
- 家族の行動、居場所などは常に把握し、変更が生じた時は必ず連絡を取り合う
- 自宅に多額の現金を置かない。また、パスポートなどの貴重品は、金庫などに保管する
- 夜間外出する時は、室内の照明を点灯しておくなど、不在を気づかれないよう工夫する
- 長時間、家を留守にする場合、予め郵便物や新聞などの受け取りを近隣者や知人に依頼し、不在が明らかにならないよう工夫する
5、街での暮らし方について
とにかく、危険地帯に近づかないようにしましょう。
危険地帯とは、「繁華街の外れ」や「繁華街と住居地域の境界付近」です。
行かないようにしましょう。
あと、狙われないためにも、極力、周囲に溶け込む服装を心がけましょう。
華美な服装や装飾品は避けましょう。
また、歩き方としては、
- ハンドバックは車道側に持たない。肩にかけない
- 人混みを歩く時は、ハンドバックを腕で抱えておく
- 荷物から目を離さない
- ズボンの後ろポケットに財布を入れない。カメラを持たない
- むやみに財布を人前に出さない
- 余分な現金は持ち歩かない。財布は２つ用意する。
犯罪に巻き込まれないためにも、できることはやりしょう。
まとめ
以上、マレーシアで安全に過ごすために注意するべきことをまとめました。
上にあげたことは、マレーシアに限ったことではないと思います。
日本は世界でまれに見る「治安の良い国」です。
なので、海外にいる時は、日本にいる時よりもっと注意しなければなりません。
ちゃんと気をつけて入れば、犯罪に巻き込まれることはそうないでしょう。
あなたのマレーシアでの思い出が楽しいものになることを祈っています。
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