筆者は現在62歳、某日系企業(一応上場企業です)に所属して、マレーシア(クアラルンプール:KL)在住です。
マレーシアは赤道直下に位置し、一年中を通じて温暖で、あらゆるインフラも整備されており、治安も良く、物価も安く、とてもフレンドリーなマレー人との交流もまた楽しい、とても魅力に溢れる国です。
今回は、筆者がマレーシアに住んで感じる、マレーシアの魅力と、老後にマレーシア移住をお勧めする理由を5つ、ご案内していきます。
マレーシアの魅力
冒頭でも述べたとおり、マレーシアはとても魅力に溢れた国です。
筆者の暮らす、マレーシアの首都KLでは、あらゆるインフラが整備されており、ほとんどがワンウェイで走りやすい道路網や、地下鉄・モノレールなどの移動手段も問題ありません。
物価も安く、買い物の際にも、とてもお財布に優しいです。
英語圏なので会話にも困らず、コミュニケーションにも苦労しません。
年間を通じて温暖で、体調管理にも適しています。
医療施設なども完備されており、万一の病気や怪我などの場合にも素早い対応が可能です。
それでは、老後にマレーシア移住をお勧めする理由について、詳しくお話していきましょう。
(1)移住費用の安さ
シニア世代が海外に移住する際には、それぞれの滞在先での物価水準などによって、毎月の滞在費用には大きな差がありますが、共通してかかるのが生活費です。
また、渡航費、住居費、保険代など、どこでも共通で必要となる費用があります。
ここでポイントとなるのは、長年にわたって現地で滞在する際に必要な資格(ビザ取得要件など)と費用です。
海外に移住する際、欧米諸国や、その他人気の国や地域では、それぞれかなり高額な費用が必要となります。
例えばヨーロッパに移住するには、比較的条件が緩いギリシャでも、25万ユーロ以上(約3300万円)の不動産を購入する必要があります。
EU圏ではどの国でも類似の条件が必要となります。
日本人シニアの移住先として定番の人気を誇るのは、ハワイとオーストラリアですが、シドニーなど大都市は75万豪ドル(約6600万円)以上の資産提示および債権投資などが必要です。
また、ハワイに移住するには、米国本土と同じ「グリーンカード」の取得が必要になりますが、これは費用面以外でも非常に難易度が高く、そう簡単に取得できません。
これに対して、マレーシアに移住するには、MM2Hという10年定住ビザの取得が必要ですが、50歳を超える年齢の場合、約1,000万円程度(その他諸費用もあり)が用意できれば、長期定住が可能です。
もちろん、東南アジア地域ではフィリピンやタイ、インドネシアなど、マレーシアよりも費用面での負担が少ない国もありますが、総合的な生活レベル感とのトレードオフで考えれば、マレーシアが14年連続「住みたい国ナンバーワン」に選定される理由が明らかです。
(2)温暖で暮らしやすい気候
マレーシアは赤道直下に位置する国で、基本的には四季がありません。
10月から雨季となりますが、夕方に短時間のスコールがある程度で、筆者も経験したヤンゴン(ミャンマー)やホーチミン(ベトナム)の激しい雨季とは全く異なります。
ヤンゴンは5月から10月までの約半年、一日中ずっと雨が降り続き、国内インフラが全く整備できません。
ホーチミンでも雨季のスコールは激しく、長時間にわたって降り続くので、なかなか移動が大変だったりします。
KLでは、毎朝7時頃日が昇り、夜7時頃には日が暮れます。
温暖といっても、昼間はやはり暑いですが、朝夕は涼しく、とても過ごし易いです。
こうした温暖な気候は、シニア世代にとって、腰痛などの持病を抱えた人や、その他体調管理に気を使う人にとっては、とても健康管理上優れています。
海外で生活する上で、何よりも大切なのは健康管理です。
そうした側面からも、マレーシアの気候はシニアに適しているといえるでしょう。
(3)リゾートライフを満喫
マレーシアは、北にペナン、南にジョホールバル、そして中心部にKLがあり、その他にもマラッカやコタキナバルなど、有名な都市が点在する国です。
そして、それぞれの地域では豊かなリゾートが広がっており、KLからの移動も車で2-4時間程度の距離なので、少し足を伸ばして車で移動すれば、素敵なリゾートライフが満喫できます。
ペナン島、ランカウェイ諸島、レダン等などのビーチリゾートで過ごす快適な時間と空間は、シニア世代にとっても素晴らしい体験となるでしょう。
また、リゾートゴルフも楽しいものです。
サラリーマン時代にゴルフを楽しんできた方々には、マレーシアでのゴルフライフも最高です。
パブリックコースなどではプレー費も安く、日本円で5-6千円で楽しめます。
主要都市には日本人駐在員も多いので、気軽に誘い合ってゴルフを楽しむ方が多いです。
現地で仲間を募ってゴルフを楽しむのも最高ですね。
(4)英語圏なので会話や生活が便利
マレーシアは、人口(約3,200万人)の約6割が地元のマレー人、中華系が2割、インド系が1割、その他1割といった民族構成です。KL中心部では、マレー人よりむしろ中華系の人が多いようです。そして、マレーシアは英語圏の国なので、
地元マレー人をはじめ、ほぼ例外なくみんな英語が喋れます。
これは、日常生活を営む上で大きなメリットと言えます。
例えば、ヤンゴンではカタコトの英語が何とか通じる程度、ホーチミンに至ってはまったく通じません。ところがマレーシアでは、ちょっと街を歩いていて、道に迷ったり、困ったことがあったり、誰かに何かを尋ねたい、と思ったとき、周囲にいる人に尋ねれば、まず問題なく英語で会話できます。日常生活において、会話のストレスは意外に大きいものがあります。
マレーシアに永住する日本人シニアの方は、簡単な英語の心得さえあれば、日常生活で困ることはありません。
(5)インフラの安定と利便性
上述したように、マレーシアはあらゆるインフラが整備された「先進国」です。
移動交通、電気ガス水道、教育・医療機関、住居、
ショッピングや食事にも、まず不安がありません。
物価も、イスラム圏なのでお酒類が高いことと、豚肉が食べられない(特定スポットにいけば買えます)といった制限以外は、とてもリーズナブルで、お財布にも優しい国です。
多くの日系企業が進出しており、AEONや伊勢丹、セブンイレブンやファミマといった大手コンビニも街中にあります。
治安も大きな問題なく、安心で快適なセカンドライフが満喫できます。
まとめ
みてきたように、衣・食・住のあらゆる側面で不安がなく、安心して快適に過ごせる国がマレーシアです。経済的な負担も比較的少なく、シニアライフを海外永住で楽しみたい方は、間違いなく最適な国だといえるでしょう。
これからマレーシアでのセカンドライフを検討されている方には、是非お勧めいたします。
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