マレーシア親子留学が子供達の将来に大きな影響を与える理由

親子留学が子供達に将来に大きな影響を与える理由

日本人のロングステイ先14年連続一位を誇るマレーシアですが、MM2Hビザの取得者拡大に併せ、マレーシアへの親子留学を目指す人達が確実に増えています。 
親子留学の観点からマレーシアを見ても、とても魅力的な国だと言われています。

そのポイントは、

・多民族国家で国際感覚が養える
・英語教育の環境が整っている
・治安が比較的よく、子連れに優しい、
・医療水準も高い
・物価が安い

等々です。 
確かにその通りですが、今回は観点を変えて、マレーシアへの小学生親子留学が、いかに子供達の将来に大きな影響を与えるかをご紹介したいと思います。

日本は『知識習得教育』から『知恵を育成する教育』への大転換が始まる。

『詰め込み教育』とよばれ知識の暗記と反復に偏っている日本の『ガラパゴス教育』を改め、グローバル社会で活躍できる人材育成のために、教育の改革が必須としてきた産業界がこれを後押ししてきました。 
それが、文科省が推進する『2020年教育改革』です。

一言で言えば、明治以来暗記した知識を正確に書くための教育から、「何を理解しているか」・「何ができるかを見付け、覚えた知識を活用できる能力」の育成へのシフトです。 
つまり、『知識習得教育』から『知恵を育成する教育』への大転換です。

 この教育改革が目指すところは、

・答えのない問題に取り組む力の育成⇒子供達が社会に出た時、変化と選択肢が溢れる世界で、直面するのは「答えのない問題」ばかり。 従って、覚えた知識や技能を基に自分の頭で考え、自ら表現し、自己の資質を見出し、それらを社会で発揮する力を身に付けさせる。

・学力の基準となる、三つの評価基準⇒従来の「知識・技能」に加えて、その知識・技能をどのように使うかと言う「思考力・判断力・表現力」、さらにその課題に対し、どのように取り組むかと言う「主体性・多様性・協働性」。この三つを新たな学力判断基準として、評価する。

 この考え方は、まさに『国際バカロレア教育(IB)』の理念そのものです。 

文科省は日本の教職員ではIB教育は困難と考え、別途IB認定校を急拡大させる。

では、文科省は『国際バカロレア教育(IB)』をどう捉えているのでしょうか? 
色々探したら、有りました。 
2018年6月閣議決定された、『未来投資戦略2018』です。 
2020年度までに、IB認定校等を200校以上にすると、いうものです。

マレーシア留学

文科省がIB認定校を拡大する目的は、

①2020教育改革が求める「真のグローバル人材を育成」できる。 
②IBと2020教育改革の親和性は高いので、IB認定校を通じて得られる好事例を公立・市立の初等中等教育に水平展開できる。 
③IB教育で得られる高校段階のプログラム(DP:ディプロマプログラム)の点数を国内大学の入試にも活用し、海外のIB卒業生を呼び込み、国内大学の国際化・活性化に役立てる。

簡単に言ってしまえば、IB教育はグローバル人材の育成には最適なので、これを2020教育改革の施策に織り込むが、所詮、習った事のない教育の実践は、現在の公立・市立の教職員には無理なので、IB認定校での成果を後日水平展開して行く。
 
そして、あわよくば、海外のIB卒業生を日本国内の大学に取り込み、大学の国際化・活性化もさせる、でしょう。

マレーシアへの小学生親子留学こそ、グローバル人材育成のハイスペック教育だ

海外留学と言うと、直ぐ『英語の習熟』の為と言いますが、英語の習熟だけならば、日本で十分です。 
小学校○年生で「英検1級」を達成します、なんて言う『塾』は何処でもあるでしょう。 
TVのコマーシャルで見た記憶が有ります。

そうではなくて、最も大切なのは国際バカロレアの教育理念。 
即ち、思考力、判断力、表現力に重点を置いた『知恵』の達成。 
異文化に対する理解と尊重を持って、探求心旺盛で、聡明かつ思いやりのある人材育成を目指す『全人教育』です。

そうゆう意味では、マレーシアは多文化・多民族国家を体験できるし、発展途上国から先進国へと移り行く躍動感を肌で感ずることもできます。 
しかも、物価は1/3と言う事は有りませんがそれでも、親子二人で郊外の2LDKコンドに住まいし、マレーシアの中間層クラスの平均的な生活を送れば月額15万円で十分です。 

ただし、どうしてもご子息の英語のレベルが気になりますね。 
確かに高学年になるほど、英語力の不足で通常のコースに直接編入は難しくなりますが、小学校の低学年までは英語力はあまり問題になりません。 
誤解を恐れずに言えば、『このガキャ~!』といわれる位のヤンチャ度が有る方が安心です。 
英語力の補講クラスに行けば問題ありませんし、教室ではしゃいでいるうちに英語はすぐ上達します。

シンガポールの「シングリッシュ」、マレーシアの「マレグリッシュ」と英国のクイーンズイングリッシュは確かに違います。 
でも、米語で育っている日本人には、クイーンズイングリッシュはとても、聞きずらいものです。 ですから、そういった違いはその人達の能力とは異なっており、ある意味では、「お~!お前はマレーシア出身か?!」で話が咲くことだってあります。

しかも、マレーシアのIB認定のインターナショナルスクール校の授業料は100万円~150万円程度ですから、日本に有るインターナショナルスクールの授業料の1/2の学費でしょう。 
但し、マレーシアでも、小学校から、高校までの一貫したIB教育認定校は「ISKL(インターナショナルスクールオブクアラルンプール)と「FIS(フェアビューインターナショナルスクール)」だけの様です。 

尚、一般に郊外にある学校は、ローカルや留学生をターゲットにしています。 
また、ローカル教師が多い学校は授業料が安くなる傾向が有ります。 
どちらも同じカリキュラムで運営されるので、其のクオリィティに於いて学費の差ほどの違いが有るとは思えません。

マレーシア留学
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おわりに

日本の教育は今後10年間ぐらいは、未曽有の転換期で、2020年教育改革が本当に成功するか、かなり疑問な処が有ります。 
因みに大学受験の英語試験に民間の試験を活用するとか、国語・数学の試験は記述式にするとかの新方式は全て延期となりましたが、これも2020年教育改革の一環です。 
私の心配が杞憂に終わることを祈ります。

ところで、息子の通学するIB認定校も4年前は、保護者に配布する資料は全て英語でしたが、最近時は「英語・中国語」併記です。 
息子の教室を見ても、中国・台湾の生徒が増えています。 
日本以上の知識偏重教育の中国の両親達でさえ、国際バカロレアの重要性に既に着目しています。 

今後10年間日本でご子息を教育するのは、かなりの危険性が有ります。 
「ゆとり教育の失敗」が頭を過ぎります。 
それよりはマレーシアに親子留学してくるべきです。 
日本の大企業はアジアの大学出身者をどうやって取り込むかに真剣です。 

このままマレーシアで、大学卒業し、グローバル人材となれば、日本でも、アジアでも、欧米でも、就職・起業のチャンスは広がります。 
後はご両親の決心だけです。

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