マレーシアは東南アジアの中で特に多民族が共生する国。
マレー系、中華系、インド系の他にもアジアや中東など各地から移ってきた民族がそれぞれの文化を保ち尊重し合い、お互いの食文化も愉しみながら暮らしています。今回は、マレーシアに来たらぜひ食べていってほしいオススメの代表をご紹介します。
1、マレー料理デビューはMadam Kwan(マダムクワン)で
マレーシアといえばナシゴレンやバクテーという料理をよく聞くと思いますが、地元の人が毎朝よく食べるのはナシ・ルマ。
ココナッツミルクを使って炊いたご飯を使っているので、ナシ(米)ルマ(油)と呼ばれています。
一般的には路上やフードコートでバナナの葉に包んである三角形のものが一般的で、60円以下で食べられますが、 初めてマレーシアを訪れて試すにはちょっとチャレンジ。
最初はどの国の人にも受け入れられるお洒落でカジュアルなマダムクワンをオススメしています。マレーシア版焼き鳥のサテーやペナンで有名な麺クイティアオ、飲み物やデザートもここでチェックし、2日目は屋台を少しづつ試すのもいいかもしれません。
KLCCやミッドバレー等に入っている。このクワンさんが目印
2、首相も訪ずれた昔ながらのインド人街の南インド料理店 Betel Leaf (ベテル・リーフ)
クアラルンプールの中心を走る電車LRTのMasjid Jamek(マスジッド・ジャメ)で降りて徒歩5分。
マレーシア独特のショップロットと呼ばれる建物が並ぶ2階に緑の葉のマークが見えます。
ここは南インドのチェティナードという地域のレストラン。
マレーシアには北インドと南インド両方のレストランが点在して降り、どのレストランにも共通していることは、とにかくカレーのメニューが多い! 日本人の口にもよく合う人気メニューがバターチキンカレーや、やぎ肉(マトン)のカレー、ほうれん草とカッテージチーズの和え物。
主食はナンの他に、油分の入っていないチャパティもよく注文しています。現首相のマハティール氏が食事に訪ずれたこともあります。
古くからのインド人街2階に隠れています
バナナリーフのお皿でアツアツのできたてを
3、ニンニクパクチーたっぷりモンゴル火鍋Xiao Fei Yang (シャオフェイヤン)
クアラルンプールには火鍋レストランも多くあり、中国大陸からの重慶火鍋やモンゴル火鍋が目立ちます。
スープはもちろん辛めのマーラーと鶏がらスープの2色が基本で、他にもトマトやトムヤム、ポークベース等お店によって選べます。筆者のオススメはPuduにあるモンゴル火鍋のXiao Fei Yang(シャオフェイヤン)。
中国や日本にある店舗の系列なのかは不明ですが、汗だくになって野菜とお肉を楽しみたい時は真っ先にここへ向かいます。二人で行くこともありますので、仲間が大勢いなくても大丈夫です。黒にんにくや酢味噌、パクチーなど10種類もの調味料が揃い、自分のお好みで作ることができます。
発汗作用抜群です。スープの飲み過ぎは刺激が強いのでご注意を
4、ババニョニャ料理 は、知る人ぞ知るLima Pulo(リマプロ)
クアラルンプール中心地のシェラトンホテルの脇道に、最近リノベーションされたレストランやショップが数件並ぶ通りがあります。
昼食時になるとランチに出てくる人で混み合うのがLima Pulo(リマ・プロ)。マレー語で50という意味です。ここはマレーとチャイニーズの間の文化、ババニョニャ料理のお店。
パイナップルを使ったものやマレー系にはない独特のアジア料理を体験できます。
ババというのはこの子孫の男性のこと。レジに座っているおじいちゃんがこのお店のアイコン的存在で、お店にはBaba can cook(ババは料理できます)というユニークなサブタイトルも付いています。
レトロな店内は12時半を過ぎると満席。珍しいババニョニャメニューが揃っています。
ランチとディナータイムのみ開店しています。
5、和食が恋しくなったらJ’s Gate (ジェーズゲート)へ
数年前の改築に合わせて作られた日本食レストランのみ揃えたのが、ブキビンタンの緑の建物Lot 10。最上階へ上がると、やよい軒、信濃路、辻利、モーパラといった18軒の日本食レストランが並んでいます。旅行中、和食が恋しくなったら、ほんの気晴らしですがこちらへどうぞ。
尚、こちらの8階にはブキビンタンを見下ろせるルーフトップガーデンもありますので、エレベーターを探して見てください。
やよい軒は定食の定番。
ムスリム向けでないノンハラルと言われるお店では、豚肉も多く扱われています。
実はクアラルンプールは文字通り24時間営業の飲食店も多く、食べることには本当に事欠きません。
今回ご紹介した場所や料理はほんの出だしにすぎませんので、これからもっとディープなローカルフードについて紹介していきたいと思います。
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