愛するペットとマレーシアへ!30代独身女性のマレーシア移住体験談

移住の地にマレーシアを選んだきっかけ

移住の地にマレーシアを選んだきっかけ

新卒で入った会社で働くこと15年、当時の私は不惑の30代という言葉がぴったりの日常を過ごしていました。北海道で生まれ育った私は小さい頃から都会にあこがれを持っていました。大学卒業と同時に上京し、晴れて今の会社の内定を頂いたときは嬉しかったです。

ですが15年ほど経ったころ、一言で言うと「飽きた」という感情を抑えきれなくなったのです。
そんな漠然とした疑問を抱きつつ惰性に近い状況で毎日を過ごしていた私ですが、2019年の年始に、唯一の肉親である母が急死したことが、大きな転機となったのです。

「実家」がなくなった

「実家」がなくなった

幼い頃に私の両親は離婚し、物心ついたころから母との2人の生活を送っていました。そんな北海道在住の母が、病気で他界してしまったのです。葬儀等を滞りなく行い、四十九日を迎え、そして母の死後初めてのお盆が過ぎたころ、私は改めて「実家がない」ことを実感したのです。

毎年お盆の夏休みの時は必ずと言っていいほど北海道に帰省していた私。もう、実家に帰るという表現を使うことが出来なくなってしまったことを痛感します。

それと同時に、私の中で一つのひらめきが浮かび上がりました。
「そうだ…もう誰も頼れる人がいないんだから、自分の好きなところで暮らしていけるんだ!」

母の死から半年以上経って精神的にもだいぶ落ち着いてきた私は、その頃から、海外移住に目を向けることになったのです。

何よりも大事なのは「ペットとの同居」

何よりも大事なのは「ペットとの同居」

海外移住に当たって何よりも重要視したのが、「ペットとの移住」です。これまで観光で訪れたことのある、

  • インドネシア(ジャカルタ)
  • タイ(バンコク)
  • マレーシア(クアラルンプール)

の3都市が候補に挙がりました。そして最終的には、日本から問い合わせした不動産会社の中で一番親身になって物件を探してくれたクアラルンプールに、移住することに決めました。

住むところを見つけてから仕事を探すことにした

マレーシアは多民族国家のため、宗教的な問題からペット(特に犬)に対し、あまり寛容な国とは言えないというのが一般的な意見です。確かにクアラルンプールのコンドミニアムはほとんどがペット不可ですし、たとえ隠れて飼っていたとしても隣近所からの告げ口等により退去命令が下る可能性も捨てきれません。

ですが今回利用したクアラルンプールの不動産会社が紹介してくれた物件は、市内でも唯一と言っていいほど、ペットフレンドリーな物件だったのです。日本人も多く住み、初めて海外生活をスタートさせる私のような日本人にはぴったりの住環境と実感しました。

下見から帰国後、渡航まで

下見から帰国後、渡航まで

その物件を自分の目で一目見たくてマレーシアへ飛んだのが2019年の8月。約5日間の滞在で日本へ帰国した私は、どうしてもその物件で暮らすことを諦めきれず、次の3つを集中的に行いました。

①現地での仕事を見つけること

まず何よりも、クアラルンプールでの稼ぎ口を見つけなければなりません。

私の場合は運が良かったのか、日本に居ながらにしてskype面接等を経て、9月には今の会社の内定を頂きました。

会社からは「すぐにでも渡航してくれ」と言われましたが、日本での諸々の手続きのため、2020年の1月を入社日として調整して頂けることとなりました。

②ペットの持ち込み手続きがとても大変!

日本での準備の中で一番時間がかかったのが、愛犬の渡航手続きです。

  • マイクロチップの埋め込み証明書を取得
  • 狂犬病の予防注射
  • 抗体価検査結果
  • 実際に搭乗する航空会社への連絡

などなど、時間がいくらあっても足りないイメージです。 万が一渡航までに間に合わなかったら、愛犬だけ日本においておくことになりかねません。時間が限られていた私は、内定を頂いた会社に紹介してもらったエージェントさんに頼み、手続きのほとんどを代行してもらうことにしました。

③私自身の身辺整理

愛犬ほどではありませんが、私自身に関しても日本出発前までにやらなければならないことは山ほどありました。約15年お世話になった会社に退職願を出した時は涙が出ましたし、借りていた賃貸物件を解約する際にペットの汚れが激しく3ヶ月分の敷金の返却がないと判明したときは大家さんとバトルもしました。

出発1週間前に同僚がお別れ会を開いてくれた時は、「この会社に入って良かったな」と感傷に浸ったりもしました。

そんなこんなで、晴れて機上の人になったのが2020年の1月4日。私と愛犬のポメラニアンは、無事にクアラルンプールのKLIA国際空港に降り立ったのです。

お金の話も暴露しちゃいます!

お金の話も暴露しちゃいます!

さてさて、体験談を通して読者様の気になることと言えば、やはりお金のことではないでしょうか。移住前に使った費用と、暮らし始めてからの月々の生活費をお話ししていきますね。

①準備のための費用

項目費用コメント
航空券 77,000円 マレーシア航空利用
ペット輸送費用 25,000円 同便で、貨物扱いとなります
ペット手続き費用 110,000円 複数見積をするも、一番返信が早く親切なエージェントに依頼
新居の敷金等 240,000円 家賃の3ヶ月分が一般的?
車の購入 440,000円 暮らし始めて3ヶ月後に購入しました
合計 892,000円

想定外だったのが、車の購入です。現在の住まいはKL中心部から約30分離れた郊外ですが、市内までのシャトルバスも走ってますし、併せてgrabを利用することで日常生活に支障がないと思っていました。

そんな中、中古の車を買わざるを得なくなった理由も、もちろん愛犬の存在です。暮らし始めてしばらくして愛犬の体調が悪くなり動物病院に連れて行くことになったのですが、普段利用していたgrabがどれも、ワンちゃん同乗を告げると拒否されてしまったのです。

改めてマレーシアの国の本質を見た気分ですが、今ではやはり、マイカーがあれば生活の幅が広がることを実感しています。

②月々の生活費

項目 費用 コメント
家賃 80,000円 3LDK、120㎡のお部屋です
光水熱費 10,000円 ペットがいるためほぼ24時間エアコンを稼働させてもこれくらいです
モバイル関係 6,000円 携帯電話、自宅のインターネット回線
食費 40,000円 ほとんど自炊はしません
ペット関連 5,000円 ペットの食事や備品など
その他 24,000円 日本で掛けている保険等
合計 165,000円前後

現地採用として働いている会社からの給与が手取りで約5,500RM(145,000円前後)のため、月によっては赤字になります。もう少し節約する必要があることを改めて痛感します。

体験談のまとめとして

クアラルンプール

現在は新型コロナウイルスの影響で日本からの渡航は実質不可能ですが、通常になった際は、ぜひこの街で第二の人生を歩んでみませんか?私のように現地採用として働くのも良いですし、あるいはMM2Hビザを取得し半永久的に暮らすのも憧れますよね。

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「オピエミインタビュー」

マレーシア移住の準備から
移住後の生活までマレーシア移住者が体験談を元にリアルなお話しします。
マレーシアはいいところばかりではありません。
メリット、デメリットもお伝えします。


「マレーシア生活でよくあるお悩み」
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