マレーシアといえば一年中温暖な気候。さらに、地震や台風などの自然災害もほとんどなく過ごしやすい国です。日本で毎年花粉症に悩まされていた人にとっても、花粉の影響がないのはありがたい限り。そんなマレーシアが日本人の海外移住先としても人気なのは頷けますよね。
ただ、マレーシアでも唯一悩ましい自然災害が大気汚染のヘイズ(煙害)です。日本で暮らしていると馴染みがないため、どんなものなのか健康面や生活で不安に感じる方もいるかと思います。
今回は、移住5年目の私が「ヘイズって何?」「発生理由や時期は?」「生活への影響・具体的な対策方法」を詳しくご紹介していきます!
- マレーシアで気をつけるべき自然災害
- ヘイズって?発生理由と時期
- 大気汚染指数をチェック
- 生活への影響や症状
- 具体的な対策方法
マレーシアで気をつけるべき自然災害
災害が少ない国・マレーシア
災害大国の日本では、常に地震の危険があり夏には台風や大雨・冬には寒波や大雪…と注意しなければならない自然災害がたくさんあります。その分、防災意識が高いのは日本のすごいところでもあります。
反対にマレーシアは地震・台風などの影響がほとんどない奇跡的な地理にあります。お隣のインドネシアはスマトラ沖での地震など自然災害の多い国なのですが、その影響もあまりありません。実際、マレーシアのKLで4年間暮らしていますが台風や地震などを体験したことがありません。
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特に注意が必要なのは?
マレーシアはとても快適な国だと感じますが、唯一注意が必要で生活にも大きな影響があるのが大気汚染の「ヘイズ」です。
その他、頻繁にスコールはありますが夕方の1〜2時間で止むことがほとんど。稀に大雨による浸水・川の氾濫などが時々発生しますが、日本人が多く暮らすクアラルンプールやペナンなどの都市ではあまり影響はありません。
ヘイズって何?
ヘイズは英語で「haze=もや、霧」という意味ですが、マレーシアやシンガポールなどで観測される大気汚染のことを指します。目で見てわかるほど景色が白く霞み、靄がかかったようになります。
発生理由
マレーシアのお隣・インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島の焼畑農業や森林火災が原因とされており、モンスーンに乗って発生した煙や排気ガスがマレーシアに流されてくる現象。PM2.5などの有害物質を含んでいるため、人体に悪影響を及ぼします。
ひどい時は外に出たり、室内で窓を開けているだけでも煙のような匂いがしたり、目がシパシパシする感じ、喉の痛みがでることもあります。
日本でいうと、黄砂の時期と様子や症状と似ているかも。
発生しやすい時期
マレーシアは日本のような四季はなく、1年間の平均最高気温も30度前後の国です。季節は大きく乾季・雨季の2つに分かれており、3〜9月が乾季・10〜2月が雨季に当たります。ヘイズは毎年乾季に多く発生すると言われています。
大気汚染指数をチェック
ヘイズが恒例のマレーシアでは、大気汚染指数=API(Air Pollutant Index)をチェックすることをおススメします。サイトやアプリを使って簡単に確認することができます。指数の目安は以下の通り(画像はマレーシア政府のサイト・APIMSです)。
0- 50 | 問題なし |
51-100 | やや不健康 |
101-200 | 不健康 |
201-300 | 大変不健康 |
>301 | 危険 |
どの程度気をつけるかは個人の判断になりますが、100以下であれば屋外の活動もOKとされています。100以上になると、白くもやがかかった様に景色が霞んで見え、屋外活動は控えた方が良いという目安になります。
マレーシア政府のサイト(APIMS)の他、IQ Airなど大気の状態をチェックできるサイトやアプリがいくつかあります。ヘイズがひどい時期は、毎日アプリを見て外出などの目安にしています。
人により異なりますが、旅行の計画を立てる際にも役立ちます。お子さんがいる場合は学校・幼稚園にも影響してくるため、滞在や移住をする場合は時々チェックしてみてはいかがでしょう?
生活への影響や症状は?
ヘイズは毎年起こる現象とされていますが、数年暮らしてみると年によって程度が異なるように感じます。ひどい時は多くの人に症状が出ますし、子どもが外で遊べる機会も減るなど、思っていた以上に生活への影響は大きいです。逆に、生活や体調にも影響がほとんどないなと感じる年もありました。
どんな症状が出る?
目の痒み、咳や痰、鼻水、喉の痛み、頭痛、めまい、皮膚の腫れ、顔や体の痒みなどがあります。
人によって程度や症状は様々で、ほとんど出ない人もいれば深刻な症状に悩まされる場合も。我が家の場合も私と子どもは喉の痛みが少しある程度でしたが、夫は顔の腫れ・痒み、咳に悩まされててとても辛そうでした。
ヘイズがひどいな、なんだか体調が悪いな、と異変を感じたら早めの対処がオススメ!
アレルギー体質の人や呼吸器に疾患がある方は特に注意が必要です。症状がある場合は、医療機関をy受診しましょう。
学校や仕事への影響
ここ数年で、2023年は特にヘイズの影響が大きかったように感じます。なぜなら、マレーシアの教育省がヘイズの大気汚染指数(API)が一定の数値を超える場合は、学校・幼稚園などでの屋外の活動を制限したり、数値200以上で学校閉鎖にするようにと教育機関に通達があったためです。
幸いKL近郊では学校閉鎖までひどくなることはありませんでしたが、何度か屋外での活動が禁止になり、子どもたちは休憩時間や体育の授業を屋内ですることになっていました。国はマスクの着用を推奨していましたが、コロナ禍の時の様に義務化されることはありませんでした。
学校にもよりますがコロナもあったため、多くのインターナショナルスクールでは空気清浄機が完備されており安心です。
何日も屋外に出れないのは、子どもたちも辛そうだったな…
具体的な対策方法
- マスクをつける(PM2.5対応マスクが安心)
- 窓を開けない
- 洗濯は室内に干す
- 外出を控える
- バランスの取れた栄養をとる
- うがいをする
- のど飴を舐める
- 喫煙を控える
- 空気清浄機を使用する
- エアコンのフィルターを清潔に
- 睡眠をしっかりとる 等
基本的な生活習慣を気をつけることと、自分の症状や体調に合わせて必要な対策を行いましょう。
特に影響が出やすい体質や年配の方、小さなお子さんがいて心配な方は、ヘイズが発生しやすい乾季(3〜10月)の旅行や渡航を避けるのが無難です。ちなみに雨季(10〜2月)と言っても、マレーシアでは1日中雨が降っているわけでなく1〜2時間で止むことがほとんどなので、観光にもあまり影響はありません。
旅行か移住かに関わらず、もしも症状がひどい場合は病院やクリニックを受診しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
日本人にはあまり馴染みがない「ヘイズ」。どんなものかわからないと、不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、前もってどんなものか?どうやって対処するかを知っていれば、ヘイズのひどい時期を避けたり、日常生活の中でも影響を少なくすることはできます!
逆に、他に注意が必要な災害がほとんどないのがマレーシアの良い所。しっかりとヘイズの対策をして、旅行や移住生活を楽しみましょう。
この記事を書いた人:オピエミアドバイザー うえだりな
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