私が定年退職して昔からの夢であったマレーシアに夫婦で移住してから早いもので4年以上が経過しました。
今回は私と同様にマレーシア移住を目指している方々に、少しでも参考になればと、私の現地での体験談に加え、皆様の最大の関心事である1カ月にどの程度の生活費が掛かるのか、ということを具体的に説明させて頂きます。
- 私がマレーシア移住を志したきっかけは?
- テレビ番組でのマレーシア移住に関する無責任なあおり
- シニア世代のマレーシア移住で注意すべき事柄は?
- マレーシアでの一か月の生活費はどのくらい必要か?
- 各経費の内訳は?
- おわりに
私がマレーシア移住を志したきっかけは?
私は30代の頃に約6年間、香港で駐在していました。その期間中にマレーシアなど東南アジア各国に再三出張していたのですが、インドネシアやタイよりも英語が通じやすくて、シンガポールほど気分的に窮屈じゃない。
適度に緩くて、ある意味いい加減な雰囲気のあったマレーシアに心の底から魅了されてしまいました。出張時にシンガポールからマレーシアに入った時に感じた気持ちが、ちょうど仕事から帰宅してネクタイを緩めたようなホッとする感覚だったのです。
将来、リタイアしたら絶対にマレーシアに移住したいという夢を持ち続けました。そんな中で強力な追い風になったのが「MM2H」(マレーシア マイセカンドホーム プログラム)の誕生です。
MM2H とは
これは、ある一定の預金残高などの条件をクリアすれば10年間の滞在ビザが発給されるという画期的な制度です。
私は早速、定年退職の一年前に申請を致しました。
テレビ番組でのマレーシア移住に関する無責任なあおり
その当時はまるでパラダイスのようにマレーシア移住が多くのテレビ番組で取り上げられていました。「物価が日本の三分の一!」とか「20代の若者が現地で仕事してプール付きのコンドミニアム暮らし!」とか・・。
ある意味では本当で、ある意味では嘘と言えます。こちらの物価はこの3~4年でもかなり上昇しています。物によっては日本で買う方が安いものもあります。現在の私の体感では日本の物価の三分の二くらいのイメージでしょうか。
また番組の中で紹介されていたプール付きの広くて美しいコンドミニアムは賃貸料金がとても安くて非常に魅力的でした。それ自体は本当なのですが、所在地は都会ではなく田舎の丘の上に立つコンドミニアムだったのです。これでは仕事を持つ人が住むとなれば余り現実的ではありません。
移住の準備段階では、様々な情報の中から正しい情報だけを選別する確かな目が必要になってきます。
シニア世代のマレーシア移住で注意すべき事柄は?
シニア世代で移住を計画されている方は多くがご夫婦での渡航でしょう。海外旅行なら何度も経験されているかも知れませんが、移住となると数日間の観光旅行とは全くの別物です。少なくとも数年間は現地に住んで生活することになるのですから。現地で本当に自分が適応できるかどうかを冷静に判断する必要があります。
その為には最低でも一か月は現地に夫婦でショートステイを体験することです。実際の気候や治安、スーパーマーケットなどでの物価確認、交通状況などなど。自分自身の目で確かめることが非常に重要になります。
それからご自身の語学力の問題です。日常生活で使用する英語に不自由しなければ最高ですが、もし自信がないのであれば現状でどの程度の意思疎通ができるのかを自分で把握することが必要でしょう。場合によっては現地で英会話スクールに入って勉強することも可能です。
マレーシアでの一か月の生活費はどのくらい必要か?
これはマレーシアへの移住を検討している人たちにとっては最も気になることだと思います。特に私の場合は定年退職者ですから基本的に収入は年金のみです。従って1カ月間の生活費が年金額をオーバーせずに年金の範囲で賄えることを考慮して住居なども探しました。
一般的に1カ月の生活費に占める家賃は4~5割程度と非常に比重が大きいので要注意です。
ちなみに我が家の平均的な1カ月の生活費は以下の通りです。年間に1~2度の支払いが必要になる車のメンテナンス費用や保険料更新費用、税金などは含めていません。
※1リンギットを¥25.5として計算
家賃 | RM2,400 (¥61,200) |
---|---|
食費 | RM1,500 (¥38,250) |
水道光熱費 | RM 140 (¥ 3,570) |
通信費 | RM 230 (¥ 5,865) |
交通費 | RM 300 (¥ 7,650) |
日用品他雑費 | RM1,000 (¥25,500) |
合計 | RM5,570 (¥142,035) |
各経費の内訳は?
上記の各項目の詳細は以下の通りです。
家賃
- コンドミニアム 130平米
- 3LDK
- 家具家電付き
- 駐車スペース2台
経費の中で最も大きな割合を占めるコンドミニアムの家賃ですが、居住するエリアや物件の広さなどによって金額は大きな差があります。私のコンドミニアムはクアラルンプール郊外のシャーアラム地区に位置しており築年数は4年程度です。
共有の付帯設備としては、プール・ジム・テニスコート・卓球場・サウナ・BBQスペースに加えてミニマートとレストランがあります。そして24時間セキュリティー完備です。
食費
家賃の次に各家庭によって大きく変わるのが食費であると思います。
家族構成も要因のひとつですが、日本食レストランに行く頻度が高かったり、日本食材の購入が多かったりするとどうしてもコストアップになってしまいます。
我が家の月平均の食費はRM1,500(¥38,250程度)です。かなり節約している方かと思いますが、昼食は近場の地元の人たちがよく利用する経済飯(ミックスライス)のレストランでお腹一杯食べてもせいぜいRM8(¥204)と激安です。しかも結構美味しいのです。
日本と違って、こちらでは材料を買ってきて自炊した方が外食するよりも高くついてしまう場合が多いです。その為、妻は大義名分を得て日本にいる時と比べ自宅で料理する頻度が大幅に減りました。
水道・光熱費
水道料金は月額でRM14(¥357)程度です。それに加えて下水道料金が月にRM10(¥255)です。
電気料金については、我が家の場合は二人所帯で日中はほとんどエアコンを使用していません。もっぱら天井の大きなシーリングファンだけでも十分に快適です。エアコンの使用時間が多くなれば電気料金に明確に反映されてきます。
我が家の電気料金はRM120(¥3,060)程度です。ガス料金に関しては、プロパンガス使用なのですがボンベ1本がRM28(¥714)で使用頻度にもよりますが、我が家の場合では5カ月間使用できます。よってガスは月額¥143程度となります。
通信費
通信費はスマートフォンが1カ月RM30(\765)です。そしてインターネットの契約料がRM200(\5,100)になっています。
交通費
交通費に関しては、ガソリン代・駐車料金・電車料金を含めて月間RM300(¥7,650)程度と思います。マレーシアは車社会なので車での移動がどうしても多くなります。しかしマレーシアは産油国なので日本と比較するとガソリン料金も非常に割安です。
おわりに
あくまでも個人の体験談ですから、今後の移住を検討しておられる方々にとって参考となるかどうかは分かりませんが、何かのお役に立つようであれば幸いです。
いつでも話せるパートナーが見つかる
「オピエミインタビュー」
マレーシア移住の準備から
移住後の生活までマレーシア移住者が体験談を元にリアルなお話しします。
マレーシアはいいところばかりではありません。
メリット、デメリットもお伝えします。
「マレーシア生活でよくあるお悩み」
・英語が苦手だから心配が多い。。
・行政の手続き失敗したくないな。。
・知り合いがほしい、美味しいお店も知りたい。。
・住まいのトラブルどうすればいいのかな。。
などなど、
\そんなお悩みを解決/
知りたいことを直接聞けるので
不安や疑問も払拭することが可能です!
マレーシア現地で豊富な経験と人脈を有する専門家たちが
あなたのマレーシア生活をサポートをします!
特徴
1、顔が見えるから安心
2、1時間、あなたのために共同作業
3、プロフィールが見えるからあなたにあった専門家が見つかる
ご満足いただけなかった場合は、全額返還♪
オピエミインタビュー
https://opeeremigration.com/interview/