どんどん関心が高まる海外移住。
マレーシアは一昔前に比べると、物価の高騰やビザのハードルが上がってきてはいますが、まだまだ日本人の移住先として根強い人気を誇っています!特に、子どもに親切な社会はマレーシアの大きな魅力。
今回は、家族で移住してみて感じる「日本とマレーシアでの子育ての違い」について、リアルな体験談をもとにメリット・デメリットを含め解説していきます。これからマレーシア移住を検討している方に参考になれば幸いです。
- マレーシアと日本、子育てで違うと感じたこと
- マレーシアで子育てするメリット
- マレーシアのデメリットと不安な点
- 日本に戻った場合
マレーシアと日本、子育てで違うと感じたこと

子どもに対する社会の姿勢
これはマレーシアに初めて訪れた時から感じたことなのですが、社会全体が子どもに対して親切で寛容です。
日本では良くも悪くも「きちんとしつけるべき」と気にするあまり、子どもの泣き声や無邪気さに対して神経質になっている人も見かけます。もちろんマナーを守るのは日本の良い面なのですが、小さな子どものいる親は、公共交通機関や外食の場でとても気を使うことも・・・。
それがマレーシアにきて、子どもに対してとてもフレンドリーで親切な人が多いと感じます。子連れで出かけることへのストレスも少なくなりました。
親に余裕がある
また、マレーシアでよく聞くのが「時間の流れが緩やかに感じる」こと。日本では共働き家庭が多いこともあり、親は仕事・家事・PTAなどの役割・育児にと忙しくなります。また、子どもも学校・塾・習い事で夜遅くなる家庭も多いのでは。
マレーシアでも勿論共働きのローカルや日本人のご夫婦もいますが、インター校の開始・終了時間や就労のためのビザなどを考えると、日本人はじめ外国人の場合は夫婦どちらかが自宅にいる方が多いです。その分、子どもとの時間も増えたという話をよく聞きます。
学校での評価も日本と違う?
マレーシアのインターでは1人1人の個性・強みを評価して伸ばそうとする先生が多いです。日本で学校に馴染めなかったり問題児扱いされていた子が、マレーシアはじめ海外ではのびのび過ごしているという話もよく聞きます。
実際、日本では一見当たり前のことで先生が思い切り褒めてくれたり、ちょっとオーバーなくらいに評価してくれます。我が子も、クラスのパーティーで「息子がゴミを集めて捨ててくれた」と担任の先生から感動のメールが届いたことも。子どもはこんなことで?と驚きながらも、喜んでいました。
マレーシアで子育てするメリット

子どもにフレンドリー
おしゃれなレストランからローカル街のホーカーまで、赤ちゃん用の椅子や食器が準備されており、どこも子どもウェルカムな雰囲気です。実際に生活してみると、優しく声をかけてくれる人や一緒に遊んでくれる店員さんもいるほど。
親のストレスが少ない
色々な人種が住んでいる国だからこそ、みんな違って当然で「こうでなければならない」というプレッシャーが少ないと感じます。学校のPTA・イベントも全員参加ではなく、それぞれの状況に応じて無理せずできる範囲で協力する親が多い印象。
子どもに優しい人が多いと親の心理的なストレスも減りますよね。産後も利用できる施設があったり、シッターさんを依頼するなど、子育てを外注することも一般的です。
多言語・多民族の環境
他の東南アジアの中でもマレーシアは特に多様な言語、国籍、民族が暮らしている国です。インターに通っているかどうかに関わらず、街中でも色々な言葉が飛び交い、気軽に異文化を体感することができます。
また海外の文化を知ることで、母国である日本の言語・文化についても知り考えるきっかけになっているなと実感します。

日本を含め、広い視野を持てるかもしれないね!
マレーシアのデメリットと不安な点

子どもの日本語
マレーシアへ移住してきてすぐはインターで必要な英語の心配が大きいのですが、子どもの成長につれて日本語の方が心配になってきます。日本で教育を受けてきた子も漢字を忘れていったり、海外で育った子は漢字の読み書き・語彙力などはやはり未熟になる傾向に。
インターと並行して日本語の補修校に通う、オンライン塾、自宅で学ぶなど色々な方法がありますが、両立は親も子もなかなか大変です。
将来の進路
日本語の能力と同時に心配になるのが、子どもの進路について。期限が決まっている駐在・期間限定の移住である場合を除き、子どもの進路を英語圏にするか日本の学校へ進学するのかは悩ましい点です。
インターに通っていた子が日本の高校・大学へ進学する場合、帰国子女枠のある学校や英語での受験が可能な学校は限られており、日本語での勉強が必須になることも多いので注意が必要です。
医療費がかかる
マレーシア移住のデメリットとしても大きいのが、医療費の問題。保険でカバーされない治療があったり、日本語対応してくれる病院は安心ですがやや高額になります。頻繁または長期間の通院が必要になると、医療費が高くなってしまいます。
教育費が高い
マレーシアのインターは年々学費が上がっているのが現状。
学費の幅が広いので、予算を下げて学校を選ぶ・転校することも可能です。ただし学費の高い学校から低い学校に転校すると、方針のギャップに戸惑う場合も。色々な学校を実際に見てみるのがおすすめです。
運動の機会が少ない
マレーシアに実際に移住して意外だったのが、外遊びの機会が減ること。マレーシアは車社会なので歩道があまり整備されていなかったり、治安の面でも子どもだけでの外出・通学はできません。そうなると日本で歩いて通学、帰宅後に公園で遊ぶといった機会が減り、運動不足になりがち。
コンドの公園やプールで遊ぶ、スポーツをする、登山や公園へ出かけるなどの楽しみ方もありますが、暑いので時間は限られます。
日本に戻った場合

教育制度の安心感
日本で安心な点は教育システム。幼少期から受験を考えるなど忙しい反面、中学・高校はほとんどの場合卒業試験はありませんし、早いうちから進路を決めることが難しかったり、途中で変更した場合もそれぞれの学力に合わせた進路変更が可能です。
マレーシアのインターでブリティッシュ式(IGCSE)、IB式などのカリキュラムで学ぶ場合は、中高生になると基本的に卒業後の進学先を見据えた教科選び、共通試験の結果が必要になります。

どの時期に帰国するかも大事なポイントだね!
お子さんが乳幼児・小学生低学年の場合はどちらでも馴染みやすいですが、成長してくると中学校や高校の入学前など、節目で本帰国するというケースをよく見かけます。
周囲の目
人や場所にもよりますが、マレーシアに来て「人目を気にしなくなった」と話す人が多いです。電車の中で音を出して動画を見ていたり、音楽を聞いている、子どもが大きな音で動画を見ているなどの場面によく遭遇します。色々な人種の人がいて、それぞれ見た目も考え方も宗教も異なる。よほど周りに迷惑でない限り、注意する人も少ないです。
日本では「周りに迷惑をかけない」「空気を読む」という考えであったり、大部分が日本人なのである程度のマナーやモラルの共通認識もあります。それが海外で育った子にとっては、窮屈に感じる場合もあるかもしれません。
子どものアイデンティティ
海外で生まれ育った期間が長いお子さんの場合は、言語面で英語が優位になったり、日本の社会に馴染めないというケースも。両親も自身も日本人であってもアイデンティティは生まれ育った国になるという子もいます。実際にそれが理由でマレーシアに残ることを選んだり、欧米諸国からマレーシアへ移住したという家族にも会います。
周囲の環境や性格によっては柔軟に適応できる場合もあるので、どちらかが良い・悪いというわけではありません。
まとめ
マレーシアと日本の子育て環境の違いについて解説してきました。
それぞれのメリット・デメリットがあり、どちらかで全ての条件を満たすことは不可能です。一番大事なことは「どこにいても、親がどのような子育てをしたいか」ではないでしょうか?
どちらにいても、意識すれば運動したり自然に触れることはできますし、言語面でもマレーシアにいながら両立している親子さんもおり、結局はどう考え何を選ぶのかはその人次第。マレーシア移住について考える際の参考になれば幸いです。
この記事を書いた人:オピエミアドバイザー うえだりな
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「オピエミインタビュー」
マレーシア移住の準備から
移住後の生活までマレーシア移住者が体験談を元にリアルなお話しします。
マレーシアはいいところばかりではありません。
メリット、デメリットもお伝えします。
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