まだ海外を訪れたことのない方は、日本以外の交通事情についてイメージしづらいかもしれません。特に東南アジアといえば、車とバイクで大渋滞しているイメージ…。実際、マレーシアの都市部でも通勤時間の渋滞はかなりひどいです。
では、公共交通機関はどうなのでしょう?
ここ数年で、クアラルンプール(以下KL)の交通網はどんどん発達しており、非常に便利になってきています。でもマレーシアの電車ってキレイなの?どうやって乗るの?料金などは?日本とはどう違うのか色々気になりますよね!
今回はマレーシア・KLの最新の交通事情について電車を中心に、Touch’n Goカードや学生用の割引カードまで、30代移住者が詳しく解説します!
ちなみに、KL以外のジョホールバル・ペナンなどの地方都市では電車が整備されておらず、依然としてマイカー・Grabなどの配車サービスが欠かせない状況です。今後の発展に期待しましょう!
観光に便利なバス「GO KL」
KLの市街地や主要な観光地・電車の駅までの移動は、市内を周回するバス「GO KL」が便利です。
以前は誰でも無料でしたが、2024年2月現在・外国人は有料(マレーシア国民と、12歳以下の子どもは無料)になっています。
有料とはいえ、1回乗車するごとに1RM(約30円)と破格のお値段!観光にも便利なエリアを走っているので、ぜひ活用してみましょう!
支払い方法について:マレーシアではおなじみのTouch’n Go(※後述)の他、タッチ決済ができるクレジットカードやデビットカード、QRコードで可能。
路線いろいろ!電車に乗ろう
マレーシアへ滞在・移住する場合、海外に慣れてない人でも最も利用しやすい移動手段はGrab(配車サービス)ではないでしょうか。英語が話せなくても行き先指定や決済もアプリ内で全て行えるので、トラブルも起こりにくいです。
ただ移動の費用を抑えたい、渋滞を避けたい、よりローカルな生活を体感したい方には、電車をおすすめします。駅や電車内も結構キレイですし、運行頻度も多い、行き先の降車駅さえわかっていれば利用も簡単です。
ちなみにGO KL以外のローカルの人々が日常的に利用する路線バスも、費用が1RM〜(約30円)と非常に安いです。
バスの注意点:日本の様に車内アナウンスがない、時間が予想しづらい、降車ボタンを押さなければ停まらないため、移動中はアプリで現在地をしっかり確認する必要あり。慣れない人にはややハードルが高いかもしれません。
KL市内の主要な電車
MRT
🟩カジャン線
KLの郊外のクワサダマンサラから、市場のあるTTDI、繁華街・ブキビンタンを通って郊外のカジャンへ繋がっているライン。
3〜10分間隔で運行しているため非常に便利で、車両数も多くキレイで快適です。2024年から女性専用車両が導入されているため、男性はご注意を。
🟨プトラジャヤ線
2023年に全線開通したばかりの新しいライン。十分キレイなカジャン線と比べても駅や電車が新しくピカピカ!KL市内から新しくできたTRXショッピングモール、ピンクモスクのあるプトラジャヤへ行くにも便利です。
LRT
🟧アンパン線
🟫スリプタリン線
この2つのラインは、Sentul Timur駅からChan Sow Lin駅までは同じ路線を共用で走り、その後別れます。
🟥クラナジャヤ線
KL中心部を走り、高級住宅地のバンサー、日本人学校のあるアラダマンサラも通る路線。
沿線には多くの観光地や有名スポット(中華街・セントラルマーケットのあるPasar seni駅、ツインタワーのあるKLCCなど)があり、観光客・ローカル共に利用客の多いラインです。
車両数が4両と少ないこと運行本数もMRTに比べると少ないため、朝夕の通勤時間帯は非常に混雑しています。利用時間にはご注意を。
モノレールKL
主にKL中心部の高架線を走る10Kmにも満たない短いライン。KLセントラルからブキビンタン、KLタワーのふもとDang Wangi駅などを通ります。
地方や空港へ続く電車
BRTサンウェイ線
専用の高架道路を走るバス。SUNWAY LAGOONなど、サンウェイエリアにある色々な施設に繋がっています。
KTM
🟦スレンバン線
有名な観光スポット・Batu Cave(バトゥ洞窟)や人気のショッピングモール・Mid vallayなどに繋がるライン。イギリス統治時代の建物が残るクアラルンプール駅は、見応えあり。
他の電車に比べると車両が古い、運行頻度が少なくスピードも遅いので日常的に利用するにはやや不便です。
🟥クラン港線
KLから最も近い港・クランへと続くライン。
※KTMはタイやシンガポールにまで繋がっている電車ですが、今回はKL近郊の情報のみ記載。
KLIA空港へ向かうERL線
🟪KLIAエクスプレス
KILIA空港ターミナル1・2へ直行する快速列車です。KLの最も主要な駅である・KLセントラル駅からノンストップで空港へ行けるため非常に便利。駅の券売機・カウンターでの購入も可能ですが、乗車する直前までにネットで購入する方が割安で家族割引(大人2名・子ども2名)もあります!
🟩KILIAトランジット
各駅停車で空港へ向かうライン。KLエクスプレスに比べると所要時間はかかりますが、時間があって安く空港へ行きたい方、MRTプトラジャヤ線から乗り換える方にはこちらがおすすめ。
支払い方法は?便利なICカードについて
支払い方法
Touch’n Goカードがある場合は、画像右の様にバスの乗降口・電車の改札でカードをかざすだけ。
電車の場合は、カードがなくても大丈夫。駅の券売機・またはカウンターで行き先を伝え、切符代わりのトークン(画像左:丸いコイン状)を購入します。乗車時はカード同様にトークンをタッチ、降車時はコイン投入口に入れます。
券売機は10RM以上の大きなお札は使えないので注意。お札が何度も戻ってきてしまうこともよくあります。そんな時は窓口で購入するか、両替してもらうこともできます。
Touch’n Goカードを買おう
マレーシアで1枚は持っておきたいのがTouch’n Goカード。バス、電車、車の高速道路料金・駐車場料金が全てこのカードで支払うことができてとっても便利!
連携しているアプリは、普段の買い物・他者への送金にも使用できるため、滞在者はもちろん旅行で訪れる方も持っておくと便利です。
購入できる場所は、電車の駅の窓口、Touch’n Go HUB(KLセントラルにあるモール・NUセントラル内)、どこのモールにもあるwatosons(ドラッグストア)、コンビニなどで購入できます。
日本のsuicaやICOKAなどのカードと似てるよ!
通学には割引カードが使える
マレーシア移住して電車やバスで通学する場合は、学生割引の適応されたカードを利用することができます(上記画像の左)。
日本の定期券のようなものですが、どこの区間でも半額です。ただでさえ交通料金が安いマレーシアですが、チリも積もれば山となるです!
オンラインでの申請後、1〜2週間ほどで受け取ることができます。申請には、通学している学校から証明レターを発行してもらい、証明写真・パスポートのコピーをアップロードする必要があります。
期間は1年でその後も更新が可能。詳しくはrapid KLの公式サイト内「Concession card」を参照。
まとめ
日本と比べるとかなり車社会のマレーシアですが、クアラルンプールでは電車やバスもとても便利です!
初めは路線がたくさんあって迷うかもしれませんが、慣れてくると安く・快適に移動できるので生活の足として欠かせなくなってきますよ。
居住エリアによっては車やGrabを呼ばないと困る場合ももちろんありますが、マレーシアへの旅行・移住する際には活用してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人:オピエミアドバイザー うえだりな
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「オピエミインタビュー」
マレーシア移住の準備から
移住後の生活までマレーシア移住者が体験談を元にリアルなお話しします。
マレーシアはいいところばかりではありません。
メリット、デメリットもお伝えします。
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実はクアラルンプールの交通網はかなり発展してるよ!