マレーシア保育園事情6つの特徴|家族で移住者が解説

小さなお子さんがいるご家庭は、保育園事情がとても気になりますよね。
今回は特徴6つをご紹介いたします。

  1. マレーシアは若い国。働き手が盛んで保育園数が豊富である為、すぐに入園が可能。
  2. 保育園情報はインターネット検索だけでは不十分。住まいの周りを確認すると良い。
  3. 保育料金はエリアや立地、規模などによって大きく幅がある。
  4. 中心部の保育料は日本より高い場合があることに注意。
  5. 教育方針はモンテッソーリが主流だが、一部分だけの場合もある。
  6. 多民族国家であるため、ローカルの保育園でもインターナショナルな環境に触れることが可能。

すぐに入園ができる!

条件さえ揃えることが出来れば、すぐ利用可能です。
必要なものは、保育園側から用意される登録フォームへの記入に加えて、基本的には以下3点のみです。

  1. 本人と保護者のパスポートコピー
  2. 予防接種記録証明書(要翻訳)
  3. 入学金

日本での認可保育園の申し込みのように、勤務先から発行する必要のある「就業証明書」の提出は必要ありません。
仕事が決まっていなくても、入園が可能です。
また、日本(特に主要都市)では、保育園や保育士の不足が深刻化していますが、マレーシアではありません。
一切と言っても良いほどかもしれません。
理由は、国民の約50%は、30歳未満と非常に若い国であるからです。
ちなみに、日本の平均年齢は約49歳です。

働き手が多く、子供も多いので保育園や幼稚園を利用することは普通のことです。
中心地から少し離れていても、ショピングモールに1つはありますし、ちょっとした売店がいくつか並んでいるような町中でも、1つは保育園が入っていることが多いです。
保育園側もたくさん人を集めたいので、すぐの入園を望んでいます。
割引(プロモーションと言われています)を行なっていることも多く、生徒たちを取り合うような状況です。
若い国であるため働き手が多い→保育園の雇用が増える→保育園が増える。
このようなサイクルが成り立つことによって、すぐ受け入れられる環境になっているのです。

見つけるのに少しコツがいる!

本の保育園のように、役所から保育園リストがもらえるなんてことはありません。
あまり宣伝していない保育園が多く、自身の力で探す必要があります。
コンドミニアムに住むようでしたら、オーナーやマネージメントハウスに聞くのも一つの手です。ですが、新しいコンドミニアムだと、情報を持っていないことがほとんどです。
そこで、保育園探しの一番のおすすめは、「インターネット検索+町中散策」となります。
ご参考までに、インターネットで検索する際のコツをご紹介いたします。

グーグルマップ内で検索するのに、おすすめ検索ワード

  • Preschool(プレスクール)
  • Daycare(デイケア)
  • Child care(チャイルドケア)
  • Kids care(キッズケア)
  • Nursery(ナーサリー)

英語の翻訳だと、「Nursery」が一般的だと思いますが、マレーシアでは使わないことが多いです。
他のワードも試してみることをおすすめします。

これでも、検索サイト上の情報は限られたところだけです。
検索に引っかからないところが沢山あるので、自分の目でも確認する必要があります。

街中には、店頭や建物にだけ広告・看板を出しているようなところがたくさんあります。
住まいの周りで、少し栄えたところがあったら、歩いてみると良いでしょう。

意外なところで見つかります。
インターネット検索+街中散策で良い保育園を見つけましょう。

気になる料金相場は?

エリアや規模によってかなり幅があります。
見学に行った保育園7つをご参考までにご紹介します。

  • 見学対象保育園:ローカル
  • 見学したエリア:クアラルンプールの中心地から北方面へ車で約20~25分
  • 保育料:一日預かり(8-18時)の場合

換算レートMYR1=JPY27

項目 園のある場所 オーナー 園名(イニシャル) 月額保育料(MYR) 月額保育料(日本円)
1 ショッピングモール内
にあるW園
マレー系 W 1,730 46,710
2 雑居ビル内1階S園 インド系 S 800 21,600
3 コンドミニアム付き
ショッピングロット内
中華系 P 1,250 33,750
4 コンドミニアム付き
ショッピングモール内
マレー系 L 1,350 36,450
5 雑居ビル内2階M園 中華系 M 400 10,800
6 コンドミニアム
の一室個人経営
マレー系 N 400 10,800
7 住宅地にある戸建て
庭付き
中華系 J 1,500 40,500

主な特徴

  • 立地が良いところ、敷地面積が広いところほど料金が高い
  • 終日(FULL DAY)以外に、半日(HALF DAY)の選択も可能
  • HALF DAYは、午前/午後の選択が可能
  • 午前のHALF DAYの契約でも、時間延長が可能(13時まで、15時まで等)
  • FULL DAYの場合は、朝食昼食おやつ付き
  • 気候や蚊などの問題で、あまり外遊びをしない園が多い。そのため、園庭があるところは非常に稀

保育料の最安と最高では4倍も異なります。

インターネット上には料金を載せていない園がほとんどの為、見学時に料金表を確認しましょう。
ちなみに、マレーシアでは保育費用に対しての補助金制度はありませんので、全て自己負担となります。

中心地のBUKIT BINTANG(日本でいう銀座のようなところ)やKLCCエリア(日本でいうと港区あたり)になると、月額MYR2,000(日本円54,000)以上が当たり前になってきます。
上記表は、あくまで一例としてご覧ください。

保育料の相場+交通費を考慮することが大事です。
保育園から徒歩で行ける範囲がベストですが、難しい場合は交通費の概算費用を算出してみましょう。

1回の交通費は安いですが、往復の交通費が積み重なると、月額利用料が安価な保育園を選んでも、トータル的なコストは、高額な園を超える場合があります。

月額利用料だけでない、それに関わるコスト全体を意識することが重要です。

教育方針の実態とは?

大きく2種類に分かれます。
主流派はモンテッソーリ教育です。
一方は、机上での勉強がメインのデスクワーク教育です。

~引用~
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。歩くことを教えなくても、歩こうとしたり、積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収していったりする姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれといえます。この内在する力が存分に発揮できる環境と、自由が保障された中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していきます。
出展:https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/

 

  • クラスは年齢別では分けず、大きい子も小さい子も一緒
  • おもちゃや本などを用意し、自由に選ばせて遊ばせる
  • 机上での学習よりも、パズルやブロックなどの「遊び」を大事にする
  • 小さい子は大きい子たちを見て、おもちゃの遊び方や片付け方などを学ぶ
  • 日常生活の中で自発的な行動をさせるため、先生が指示するような場面は少ない。基本的には大きい子が見本になる

「モンテッソーリ教育」と謳っている園は多いですが、見学をしてみると、実は一部だけというところも少なくないのが実態です。
冒頭で少し触れた通り、テキストを使用する勉強メインの保育園の人気が高まっている為、半々取り入れたところも少なくありません。

園の見学の際、教育方針の確認に加え、子供たちの様子を観察し、自分たちに合うかよく確認しましょう。

インターナショナルな環境が魅力!

マレーシアは多民族国家です。
ルーツは主にマレー系、中華系、インド系の3つに分けられます。

参照データ:外務省HP(平成31年2月 時点)

母国語であるマレー語に加えて、ルーツである言語や英語を習うことは当たり前です。
普通のローカルの保育園でも、「英語+マレー語」「英語+中国語」で遊びながら学ぶ場面が多いので、小さい頃から別の言語や文化に触れることが出来ます。
基本的にはどの園を選択しても、多言語を使う環境が普通です。
但し、保育園によっては中華色が強かったり、インド色が強かったりと偏っているところもあります。
ホームページ上の情報では見えないところが沢山ありますので、実際に確認をしましょう。
このようなローカルの保育園でも、日本人からすれば既に「インターナショナル」な環境です。
インターナショナルの保育園に入れなくても、ある程度の国際的な経験を積むことが可能です。
一度ローカルに通ってみて、もしそれでも、より多国籍の子供たちの環境に慣れさせたい場合はインターナショナルの保育園や幼稚園に転園をさせても遅くはないです。

まとめ

  • マレーシアは若い国。働き手が盛んで保育園数が豊富である為、すぐに入園が可能。
  • 保育園情報はインターネット検索だけでは不十分。住まいの周りを確認すると良い。
  • 保育料金はエリアや立地、規模などによって大きく幅がある。
  • 中心部の保育料は日本より高い場合があることに注意。
  • 教育方針はモンテッソーリが主流だが、一部分だけの場合もある。
  • 多民族国家であるため、ローカルの保育園でもインターナショナルな環境に触れることが可能。

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