マレーシアの３大民族（マレー系、中華系、インド系）の1つであるインド系マレーシア人の方が多く信仰するヒンドゥー教。その祝日が「ディパパリ（ディワーリ）」です。
日本人にとってはあまり馴染みのない行事の1つですが、マレーシア移住して体験してみると非常に魅力的なイベントだなあと感じます。
そこで今回はマレーシアで祝うディパパリについて、いつ？どんな祝日？マレーシアでの楽しみ方は？など、移住ママが解説していきます。
- ディパパリとは？
- ディパパリのお祝い方・楽しみ方は
- マレーシアで体験できるイベント
ディパバリとは？
インドのお正月
ディパパリは「光の祭典」とも呼ばれ、ヒンドゥー教暦の新年を祝う日です。悪に対して善が勝利したことをお祝いし、毎年日にちは変わりますが10〜11月頃になります。
マレーシア全体が「ディパパリ」のカラフルで華やかなお祝いムードに包まれます。
日本ではなかなか体験できない雰囲気なので、この時期にマレーシア・お隣のシンガポールなどへ旅行・滞在している方にはぜひ楽しんでいただきたいイベントです。
「Deepa＝光」「avali＝列」の意味。Diwali（ディワリ）、Deepavali（ディパパリ）など表記の仕方が異なりますが同じ行事を指しています。
２０２４年は何日？
2024年のディパパリは10月31日(木)。
この日はマレーシア全土の祝日なので、多くの学校や職場・インターナショナルスクールもお休みとなります。
この日の前後に、ディパパリの衣装を着て登校したり、発表会などのイベントが行われるインターナショナルスクールも多いです。子どもの衣装はカラフルで可愛らしいものが多いので、親としては衣装を準備するのも楽しみの1つになります。
カラフルなデコレーション「コーラム」
マレーシアでは街中のモールやホテル・病院・学校やコンドミニアムのロビーなど、至る所でカラフルで大きさも様々な「コーラム」で彩られます。
コーラムとは：カラフルに着色されたお米や砂を使って、文字や花・曼荼羅・象や孔雀など華やかなインドのモチーフをあしらったもの。
幸福を招く意味があり、見るだけで明るい気持ちになります。この時期は各所のコーランをみて回るのが楽しみの1つでもあります。
手軽に自宅でできるコーランのキットもネットやインド街で販売しているので、トライしてみたい方にはおすすめ。
ディパバリのお祝い・楽しみ方は？
インドの民族衣装を新調
このイベントに合わせて、インド系の方は家族や親族でお揃いのカラーで衣装を新調するようです。
日本人のわたしたちでもインドの衣装を気軽に購入・仕立てのオーダーをすることができます。
お子さんが日本人学校・インターナショナルスクールに通う場合、ディパパリを祝う日が設けられていることが多いです（学校によってはない場合もあり）。
お子さんの衣装と一緒に、親御さんも着てみてはいかがでしょうか？インド街の通りはもちろん、この時期には多くのショッピングモールやイベントでいつもより手頃なお値段で購入することができます！
日常的に着れるカジュアルなものからドレッシーなものまで、素敵なデザインがたくさんありますよ！
家族や友人で集まる
インド系の方々は日本の年末年始と同様、家をきれいに掃除し、不要なものを処分します。ディパパリの前日にはご先祖を追悼するとともに、沐浴をして自分自身の体と心も清めます。
当日は新調した服を着て寺院での参拝。家族や親族で家を訪問したり、友人を招いたりしてインドのお菓子・料理を囲みます。ハリラヤのオープンハウスと同様、人をおもてなしすることに慣れている方も多い様です。
夜通し鳴り響く花火
光の祭典という名の通り、キャンドルに灯りを灯したりイルミネーションを飾ります。
またインド街の周辺や、インド系の方が多く住むエリアでは当日は沢山の花火・爆竹が一晩中鳴り響きます！
人にもよりますが移住して数年経つと、チャイニーズニューイヤー・ハリラヤなども含めてお祝いの花火にも慣れてきます。とはいえ、夜眠れないので前日ホテルに避難するという方もいるとか・・・。
マレーシアで体験できるイベント
インド街に出かけよう
ディパパリの時期になると、クアラルンプール市内のインド街（ブリックフィールズまたはマスジット・インディア）ではエリア全体がお祝いムードに包まれます。
通りに大きな音楽が鳴り響き、衣装・雑貨や食べ物、ヘナタトゥー、花火・爆竹など様々なお店が所狭しと並びます。
個人的におすすめなのがヘナアート。普段より多くのブースが出ているので、10〜20RM（300〜700円程）で気軽にヘナタトゥーを体験できますよ。タトゥーは１〜２週間で自然に消えます。
注意点：インド街の多くのお店がディパパリ当日〜数日間はお店がお休みになります。前日までに訪問するなど、行くタイミングには注意！！
大規模イベント・ディパバリカーニバル
毎年、クアラルンプール郊外で行われるディパパリイベント「ディパパリ・カーニバル」！
スタジアムの敷地内に大きな会場が設立され、インドの民族衣装をはじめ靴・バッグ・アクセサリー・祭壇やオブジェ、フードやドリンクの屋台、様々なブースが出店されます。
私もこの2年連続で参加してきました（コロナ禍は開催されませんでした）。インド系の雑貨や服飾が好きな方には、たまらないイベントです。
インド寺院や聖地へ
ディパパリの当日には、ヒンドゥー教のお寺や聖地であるバトゥ洞窟で儀式が行われ、大勢の信者・観光客が訪れます。かなり混雑するので注意が必要ですが、お祭りムードを感じたい方は訪れてみては。
余談ですが、ディパパリの直後はバトゥ洞窟周辺はゴミがかなり散らかっているので、訪問するのはおすすめしません。
なんと、日本でもディパパリシーズンになると在日インド人やインド文化に関心のある方を中心に、関東や関西などの都市部でディパパリイベントが開催されているようです。
まとめ
いかがでしたか？中華系の旧正月、マレー系のハリラヤと並んでマレーシア３大イベントインド系の「ディパパリ」。
私自身もそうですし、周辺の友人を見ていてもこのイベントを楽しみにしている方が多いと感じます。それほど日本人の私たちにとっては新鮮で、マレーシアにいながらインドの魅力を感じることができる行事がディパパリなんです。
マレーシア移住・滞在される方は、せっかくの機会なのでぜひディパパリを楽しんでみてください！
この記事を書いた人：オピエミアドバイザー うえだりな
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