短期移住の基本概念
短期移住とは、海外においては「生活の主たる源泉を日本 に置きながら海外の 1 カ所に比較的長く滞在し、その 国の文化や生活に触れ、現地社会での貢献を通じて国際親善に寄与す る海外滞在型休暇」を総称したものである。最低滞在期間は原則として、海外の場合は 2 週間とする。
短期移住の定義
短期移住を図表1のように定義しており、 基本的な特徴は5項目である。
「短期移住」と「旅」の違いは、定義にあるように、「短期移住」は異日常の空間で、日常生活を体験することであるが、「旅」は非日常の空間で、非日常的な日々を過ごすこととし ている。
図表1
- ❶比較的長期にわたる滞在である
- 海外においては「永住」ではなく日本への帰国を 前提とする滞在型休暇とし、比較的長期にわたる滞在であることとする 。(海外では原則2週間以上)
- ❷「居住施設」を保有または賃借する
- 生活に必要な設備が整った宿泊施設または適切 な住まいを保有または賃借していること。
- ❸「休暇」を目的とする
- 仕事から解放されて自由な時間を過ごし、現地の 人々との交流などの活動を行うこと。(語学研修・ 各種文化活動への参加・ボランティア活動など)
- ❹「旅」よりも 「生活」を目指す
- 「異日常空間」 における「日常的体験」と捉える。
- ❺生活資金の源泉は日本にある
- 海外においては主たる生活資金の源泉は日本にあり、現地での労働や収入を必要としないものであること。
短期移住の意義
日本でも、物の豊かさよりも心の豊かさを求める傾向が強 まる中で、そのライフスタイルや生き方も変化してきている。このような時代にあって、個人が自らの生き方を主体的に選択し 、 生き甲斐を持って楽しく元気な生涯を送るためには、家族や地 域社会との連携を深めながら社会参加することにより、生活のバランスを確保することが重要である。 短期移住は、滞在先での休暇活動を通して精神的肉体的 消耗を回復させるとともに、人が人たるに値する社会的文化生 活を営む上での大切な時間である。異日常生活における日常生 活とは異なる時間を一定期間にわたり確保し、普段できないこ とにチャレンジすることを可能にする意味で、大変意義深い活動である。根本的意義としては、「国民生活の安定向上」「豊 かな国民生活の実現」「国民の健康維持・促進」「国際交流と 国際平和の象徴」などに集約できる。
短期移住の効果・効用
(1) 滞在スタイル別に見る効果・効用
短期移住の滞在スタイルが多様なことから、その効果・効用については個人差があり、必ずしも同一のものではない。こ こでは、参加形態や滞在目的などの事例(図表2)によっ てどのように効果が期待できるかについて述べておきたい。
(2) 短期移住と期待される経済効果
短期移住はある特定地域に比較的長く滞在することから、その経済的波及効果は、短期・周遊旅行型よりも高く、また、近年は、インバウンド需要の高まりから、特に受け入れ先での滞 在型観光の重要性が見直されている。人口減少、過疎化が進 む地方経済にとって滞在型観光は、地域交流の活性化、オフシーズン対策、空き家対策、雇用対策など、地域活性化に大き く寄与することがわかってきている。
図表2 短期移住の効果・効用の事例
1 | キャリアアップ型短期移住 | 参加形態は個人が多く、年齢層は幅広い。文化交流の手段として最初に「語学」習得を目指すケースや趣味・特技を本場で習得するケースもあ る。最近は、グローバル化に備え資格取得を目的としたロングステイも多い。異日常経験により新たな発見があり、自身の知識やキャリアの向上、 また、人間力の醸成、人生の広がりが期待できる効果がある。 |
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2 | ファミリー同伴型短期移住 | 参加形態は家族、親子3世代、祖父母と孫の組み合わせがある。母子、孫との留学、要介護介助の家族とロングステイなど、さまざまな形態が生ま れている。異日常空間で暮らすことにより、新しい家族関係の発見や普段では得がたい経験を通して、お互いの信頼関係の醸成を図ることができ る。また、要介護の場合などは家族の肉体的、精神的、経済的負担の軽減にもつながる。 |
3 | ボランティア型短期移住 | これまでに培ってきた経験や特別な技術を持っている人が、海外などに出向き奉仕活動を希望する場合は、ロングステイと位置づける(収入を得 る場合は範疇外)。参加形態としては、シニア層が一般的に多く、定年後の新たなライフスタイルとして希望する人が多い。自分自身のモチベー ションの向上、やり甲斐や生き甲斐などが醸成されるため、注目されている。 |
4 | セカンドライフ型短期移住 | 「第二の人生」の活動として、生き甲斐を見出そうとする形態。「計画から実行、帰国後の活動において自らが主体となり参加することで、自己実 現につながる」と考えるスタイル。気候風土の違う土地でのロングステイは健康維持・促進や技術活用型と同様に、人生における生き甲斐につな がるため、多くの効果が期待できる。 |
5 | 日本再発見型短期移住 | ロングステイを通してその国、地域の異文化や風習の違いなどに触れることにより、日頃の価値観や生活慣習の見直しや自分自身への問いかけ、 家族の絆のあり方についての考えが深まる。また、遠く異国で暮らしてみて初めて日本の伝統・文化を再認識し、新たな発見もできる。さらに、現 地交流を通して相互信頼関係の醸成や人間力を高める効果も期待できる。 |
6 | リフレッシュ型短期移住 | 忙しく日常に追われる生活から離れ、異日常環境で日常的な時間に住む生活は自分と向き合い、自身を冷静に見つめ直すまたとない時間、ゆとり を与える。その結果、心身ともにリフレッシュでき、再び忙しい日常と戦うエネルギー補給となる、いわゆる欧米型バカンスに多い形態。 |
7 | 季節型・渡り鳥型短期移住 | 避暑、避寒、花粉症などから逃れる目的で、その国や地域の良い季節を渡り住むタイプ。日本と海外、自宅と地方という二地域居住を繰り返す。 |
8 | テレワーク型短期移住 | ICT技術を活用し、仕事と休暇を組み合わせた新しいスタイルの短期移住。テレワークの活用により、有給休暇取得率の向上などの、働き方改 革の推進が期待できる。 |
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