マレーシア移住する家庭にとって、大きなポイントとなる「子どもの学校選び」 。 特にインターは種類が多く、学校によって学費・施設・先生や生徒の国籍比率、学習の内容もまったく違います。
今回はマレーシア・クアラルンプールの日本人学校・現地校・インターを比較しつつ、インターの多様なカリキュラムや学費別の特徴に焦点を当てて解説していきます!それぞれのメリットやデメリット、体験談も織り交ぜてご紹介。
- マレーシアでの学校の選択肢は?
- インター校のカリキュラムの種類と特徴
- インターを選ぶポイント
- 移住後の悩み、体験談
マレーシアでの学校の選択肢は?
1. 日本人学校

- 学費:高級インターに比べると安い(月額:小学部=RM 1,610/人、中学部=RM 1,820/人 )
- 学習内容:日本の学習指導要領に沿う
- 国籍比率:生徒・先生も日本人
- 言語:日本語と学習がキープできる、英語はインターに比べ弱い
インターより学費が浮く分、英語などの習い事を充実させられます。日本の義務教育なので、急な本帰国などでも進路が安心。日本人学校とはいえ、現地ローカル学校や団体との交流、社会見学も多いので様々な体験ができます。
ただし、幼稚園〜中学校までしかないので、高校進学時は本帰国かインター編入を選択。日本人学校はすでに長期滞在ビザを取得していることが入学の条件のため、学生/保護者ビザは申請できません。
2. 現地校
- 学費:安い(私立学校でもインターの1/3以下)
- 学習内容:マレー語中心で宗教教育必須、中華系・インド系の学校もある
- 国籍比率:生徒・先生ともマレーシア人(マレーシアと外国籍のミックスの子を含む)。外国人はごく少数で基本的には断られることが多い
- 言語:マレー語または中国語、英語が必須
3. インターナショナルスクール

- 学校数も多くカリキュラム、学費など日本人にも豊富な選択肢がある
- 教育の質や内容は学校によりかなり異なる
- 帰国後の進路に不安、日本語の維持が大変
- 入学時の年齢・英語力によっては断られる学校も
インター校カリキュラムの種類と特徴

1. ケンブリッジ式(IGCSE・Aレベル)
- 数が圧倒的に多い(KLだけでも何十校もある)
- イギリス式のカリキュラム
- 評価はテスト中心で日本に近い形式、進学にも強い
- 学費の幅が広い(格安から高級まで)
2. IB(国際バカロレア)
- KL内にはIB式インターは数校のみ(IGB、Fairviewなど)
- 「探究型学習」で思考力やプレゼン力を重視 、課題も多い
- 英語力がかなり求められる
- 海外大学進学には強い 、日本にもIB式を取り入れている学校がある
3. アメリカ式

- KL近郊に数校あり(ISKL、モントキアラインター、OASISなど)
- 評価はテストだけでなく、日々の提出物やボランティアなどの活動も含まれる
- SATやAPを経てアメリカ大学に進学しやすい
- 学費は中~高め
- 服装やルールなど、自由でのびのびした雰囲気
4. オーストラリア式
- 英語の入学基準が比較的柔軟
- 実践的な学び(プロジェクトや発表)が多め
- オーストラリア・NZの大学進学に有利
- 数は少ないがKLに数校あり(ペニンシュラ、オーストラリアインー)
のびのびした校風が人気で、日本人が多い学年も。
5. カナダ式
- 比較的アットホームで伸び伸びした校風
- カナダの大学進学に強いが、柔軟性があり他国進学も可
- 学費は中〜高程度 (学校は少ない)
カナダ式で代表的なサンウェイ・インターは施設が新しく、便利な立地なので日本人にも人気。
まとめ:マレーシアでは、ケンブリッジ式が圧倒的多数で学費・エリアなど選択肢も多い
IBは特殊なカリキュラムだが日本でも人気、探究心のある子に向いている
アメリカ・オーストラリア・カナダ式は学校数は少ないが特色あり
インターを選ぶポイント

インター選びには、大きく5つのポイントがあります。
- 学費:家計の予算内で計画を。年齢が上がるごとに学費はUP。何年もいると物価高騰に伴い、学費も上がり幅が大きく。高学年で安い学校へ転校する人も多いです。
- 英語環境:ネイティブ・ローカル教師の比率。英語の補習クラス・サポートの有無を確認。ネイティブ教師が揃うインターは学費が中〜高。担任によって英語・教育の質・対応は差があります。
- 国籍比率:学校により生徒の国籍にもばらつきあり。日本人が多いと集まりやすく英語力が伸びにくい場合も。
- 通学距離:通学手段・時間は事前に確認!バス/マイカーはルートによっては渋滞あり。
- 移住の期間:子供の進路を左右する。通学するインターによっては日本で認可されない学校の場合も。
実際に自分や周りの家庭を見ていて感じるのは、親・子どもによって価値観・感じ方が全く違う。例えばバスでの長距離通学がストレスになる子もいれば、移動時間を楽しめる子もいる。
親目線では、起床・帰宅時間やバス代、安全面を考えると近い方が安心。
学費別の傾向
- 年間50〜300万円/人と幅あり
- 「格安インター」はマレーシアローカルの子が多く、先生もローカル主体
- 「中間インター」は日本、韓国、中国の外国人の生徒が多い、先生はネイティブ・ローカル混在
- 「高額インター」は欧米人家庭も多く、ネイティブ教師中心
- 学費が高い=良い教育とは言い切れないが、安い学校は安いなりの理由がある
施設

- 格安インター:ビルの中に教室、プール・校庭はないかあっても小規模
- 高額インター:プール・シアター・グラウンド・実験室・図書館、広い食堂も完備で充実している
学習内容・レベル
- タブレット・PC学習/鉛筆でのライティング学習の比率。格安インターほど書くことが多い。
- 学習内容・難易度も学校によって異なる。インターを転校したら「授業が簡単すぎる」またはその逆も聞きます。
- 宿題:小学校低学年から毎日たくさん出る学校、中学生でもほとんど出ない学校もある。
英語のレベル・補習クラス

- 格安インター:ローカル・アジア圏の先生・生徒が多く、英語の質に差・なまりのある場合も。
- 高額インター:イギリス人・アメリカ人などのネイティブ教師も多い。
- 入学には英語力が必須で、補習クラスがない学校もある
- 補習クラスが有料/無料の場合、内容やクオリティも様々
- 英語環境は学校ごとにかなり違う

近年、韓国・中国・日本からの留学が増えており、補習クラスがいっぱいで対応しきれていない学校も多いようです。幼稚園〜低学年であれば問題になりにくいですが、英語力をある程度つけてくると安心。
移住後の悩み・体験談
今後の予定、進路は?

特に中学生を境に、進路の選択を迫られることが多い印象。
- 日本人学校の場合:マレーシアには高校がないので、本帰国するケースが多い
- インターの場合:日本に義務教育の間に戻るor高校から帰国子女枠を狙う、またはマレーシア・他の国で英語での教育を継続するなど、それぞれ
親の仕事・日本での居住地との兼ね合い(帰国子女枠・受け入れ学校がある地域か)も大きいので、お子さんの希望や家庭の状況によって柔軟な選択をしています。

親子でしっかり話し合うことが大切だね。
日本語と英語のバランス

- インターに入れると英語力がつくほど、日本語力の維持が課題に
- 日本人学校だと日本語は安心だが、英語力が伸びにくい
- いずれにしろ家庭でのフォローが重要。塾、家庭教師、オンライン・通信教育、読書など方法は様々です。
- 教育方針・子どもの進路に応じて選択、どちらも両立させるご家庭もあるが実際は大変!
実際には兄弟で同じインターに通っていても、子どもの特性やコミュニケーション能力により英語力・日本語力に差があり、得意なこともそれぞれ。インターが合っている子、日本の教育が合っている子もいるなと感じます。
まとめ

マレーシアは「教育の選択肢が豊富」ですが、日本語教育とのバランスを考えると「選択肢が狭まる」と捉えることもできます。
インターといってもピンからキリまであり、同じカリキュラムを謳っていても学校によって環境・内容がまったく違います。 それぞれの考えに合った学費・施設・先生の質・国籍比率を、事前にできるだけ見て選ぶことが大切です。今回の記事を参考に、ぜひ見学に行ってみては。

口コミも大事だけど、自分の目で見学するのが一番!
この記事を書いた人:オピエミアドバイザー うえだりな
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移住後の生活までマレーシア移住者が体験談を元にリアルなお話しします。
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