ペナンは、マレーシア半島の北部、西海岸にある州の島で「リゾート」としても大変人気のある場所として知られています。
首都クアラルンプールからは飛行機で約45分、シンガポールの半分ほどの島で、国内第2の都市ともいわれることがあります。
世界で最も多くの中華系民族が集まっているエリアで、国内のその他エリアと比べても中華家マレーシア人が多く居住している点が特徴的です。
ペナン州はマレー半島側のスブラン・プライとその対岸にあるペナン島で構成されますが、
MM2H などロングステイヤーが住むのは主に後者のペナン島です。
ペナン島は昔から「東洋の真珠」と呼ばれ、島の中心地区・ジョージタウンは2008年にユネスコ世界遺産に登録されました。
ジョージタウンには英国統治時代の面影を残すコロニアル調建築物とショップハウス、仏教、ヒンドゥー教、イスラム教の各寺院などがあり、そのミックスカルチャーな街並みを散策する観光客であふれています。
ジョージタウンから島の中央部へ向かって車で20分のところにはペナンヒルと呼ばれる標高823メートルの山があります。
また島の北部はバトゥ・フェリンギと呼ばれるビーチリゾート地区で、高級リゾートホテルが立ち並んでいます。
「人生で 1 度は行ってみたい島ベスト 10」にも選ばれた、「ペナン」への移住のヒントとエリアの魅力をご紹介していきます。
1、ペナンエリアはこのような方が向いています
一言でまとめると「バイタリティーがある人」がよりペナンで充実した暮らしを得ることができます。
それは、国内でも移住先として人気のある首都「クアラルンプール」と比べると特徴的な点が2つあるからです。
1つ目は海を代表とする自然が身近であることです。
マレーシア屈指のリゾート地であるペナン島は「東洋の真珠」と呼ばれる絶景のビーチがあります。ダイビングをはじめ、ゴルフやジャングルトレッキング、パラセイリング等のアクティビティも格安で楽しめます。国立公園のビーチでBBQすることも可能です。
すぐそばに自然やスポーツを楽しめる環境があるのです。
この環境をポジティブに楽しめる人が向いている1つの理由にあげられます。
2つ目はリタイヤ世帯や個人事業主が多い点です。
マレーシアマイセカンドホーム(MM2H)プログラムを利用して移住する人々の中で一番の人気があるのはペナンです。さまざまな国籍の人々が、新たな住まいとしてこの地を選んでいますが、ペナンは首都クアラルンプールに比べると、日本人向けの求人が限定的です。
理由は、ペナンでの最大の経済収入の基盤は「サービス業」であるからです。
2017年までは製造業がトップを誇っていましたが、2020年現在では追い抜くかたちとなりました。
ペナンに住むマレーシア人の約60%は、ホテルなどの宿泊施設、お土産店やスーパーなどの小売店、カフェやレストランなどの飲食店などに代表されるサービス業に就いています。
日本人が移住先としてペナンを選択し、現地採用で就職をするとなると、サービス業もしくは製造業が主な選択肢となります。
そうなると、その他の業態を希望する人は必然とペナンが選択肢から外れてします。
自身でビジネスを確立出来るくらいの行動力がある人はこの点は問題にはならないのではないでしょうか。
以上のことから、行動的でバイタリティーのある人がペナンエリアに向いているといえます。
2、ペナンエリアはどんな魅力的なライフスタイルを提供してくれるのか?
マレーシアが誇る「リゾート」「世界遺産」「食」を鍵とした、魅力的なライフスタイルが待っています。
リゾート地にたたずむ「オーシャンビュー」が望める土地に自宅をもち、車やバスですぐの都心でビジネスをこなす傍ら、「UNESCO世界遺産」に認定されたジョージ・タウンで「ホワイトコーヒー」が有名なカフェで休憩ーこんな日常シーンが得られます。
ジョージ・タウンはアーティスティックなストリートアートが楽しめることでも有名です。家族や友人が来訪したら、身近にあるジョージ・タウン散策に案内することもでき、喜ばれるでしょう。
更に、ペナンはマレーシア国内随一の「食の街」としても有名です。
世界で一番有名な食通YOUTUBERに「世界一」と認められた点心のお店があったり、2011年にCNNニュースによって発表された『世界で最も美味しい料理50選』では7位に選ばれた「LAKSA/ラクサ」があったりと、絶品グルメを堪能することができます。
「リゾート」や「世界遺産」という観光的要素だけでなく、毎日欠かせない「食事」の面でも生活を豊かにすることが出来るのは、マレーシアの中でもここ「ペナン」ではないでしょうか。
3、ペナンエリアは今後どのような発展を遂げるのか?
ペナンでは現在、大規模な建築プロジェクト「PENANG2030」が計画されています。
ペナン州政府は、このプロジェクトの最も力を入れる事業として、島南部の沖合に3つの人工島を造成する「人工島造成計画」を打ち出しています。
総面積、およそ1800ヘクタール(東京ドームおよそ385個分)といわれています。
新たに加わる埋立地は、増え続けている人口への対策でもある一方、テクノロジー企業を世界中から誘致し、スマートシティとしての都市開発や気候変動への対策も計画に盛り込まれています。
2021年の着工を目指し、既に計画は進められています。
このプロジェクトで将来的にどう変わるのか。ペナンの行く末に世界が注目しています。
4、ペナンエリアのデメリット(要注意なこと)とは?
5点があげられます。
①現地採用の日本人向け求人が限定的
②日本への直行便フライトがない為、帰国する際は少し面倒
また、他国へのフライトもKL経由が多い
③テーマパークなどの遊び場が少ない
④学校や習い事の数が少なく、選択肢が狭まる
⑤狭い島なので何かと窮屈に感じる可能性がある
子育て世代には特に注意が必要なポイントが目立ちますが、インターナショナルスクールはクアラルンプールに比べて安価であるところが多いという情報もあります。
どこに重きを置くか、事前に家族での話し合いが必要になります。
5、ペナンエリアのショート移住のヒント「住まい」
ペナンには移住先の「住まい」として人気のエリアを2つご紹介します。
1.バトゥフェリンギ
ペナン島北側のビーチエリアです。
「ペナンのビーチと言えばここ!」と言われている程なので、地元の人はじめ観光客にも人気があり賑わっています。中心地から少し離れているため、車やバスでの移動が必須です。
海が好きな方やのんびりされたい方、子育て世代にも選ばれるエリアです。
2.プラウ・ティクス
レストランや商店、市場などの生活に便利な施設がコンパクトにまとまっているエリアで、大型モールにも歩いて行けます。
コンドミニアムが多く、日本人や他国の駐在員、またロングステイの人達が多く住むエリアです。インターナショナルスクールや日本人学校のバスルートの範囲にもあり、地元の不動産屋がおすすめする地域です。
6、ペナンエリアの暮らしを支える生活周辺環境
ペナンは「コンパクトで便利」と言う在住日本人が少なくありません。
どこに住んでも手軽に買い物や食事ができるということです。
ペナンの屋台料理は安くて種類も豊富で、その屋台料理を味わいにマレーシア人の観光客が足を運ぶほどです。
ペナンに住む日本人の多くが、ペナン島のガーニー(Gurney)地区、タンジュン・トコン(Tanjung Tokong)地区に住んでおり、島内のどのショッピングモールへも車で20~30分で行くことができます。
ガーニー地区には日本食材を豊富に取りそろえた「明治屋」、タンジュン・トコン地 区にはハイパーマーケットのテスコがあり、食材はもちろん日用品も手軽に調達できます。
また、ガーニー地区からペナン空港方面へ車で20分走れば、日系デパート・イオンが入っているQueens Bay Mallがあります。
島内の私立病院のなかには日本語の通訳者が常駐しているところもあります。
そんなペナンエリアの「ローカル生活」に欠かせないところを4つはコチラです。
KOMTAR (コムター)
ペナン島内の最大のバスターミナルです。
「ラピッドペナンバス」といわれる路線は、ほぼすべてここのターミナルから出ています。
すなわち、全てのバス停の始発/終点はここコムターが「ハブ」となり、集約されているということです。
コムターはペナンで最も高い高層ビルで、ホテルやモールなども入っています。
地元の人や観光客も集まる賑やかなスポットです。
CHOWRASTA Bazaar (チョウラスタバザール)
地元の人々(特に主婦)がよく利用する市場です。日々の食料品はこちらで購入されています。
ローカルな雰囲気を味わいたい人にはおすすめです。
市場の中の前方エリアは、お菓子やフルーツの漬け物、地元の揚げチップスを販売するお店で占められており、観光客はこのお菓子を求めてよく訪れます。
QUEENSBAY MALL(クイーンズベイモール)
観光中心地からはずれた、南部の空港近くにあります。
イオンが入っており、日本の食材が豊富に揃っています。
中心地から少し離れますが、日本食を購入したい方はこちらがおすすめです。
Loh Guan Lye Specialists Centre
(ロー ガン ライ スペシャリスト センター)
マレーシア政府が推進している「メデイカルツーリズム」を支える私立病院の一つです。
ペナンは医療ツーリズムの先進地として人気を集めています。
医療水準が高度かつ、他国と比べて低い費用で治療を行えることが魅力で、外国から渡航する人が年々増えています。海辺のリゾート、イギリスの統治下時代に造られた歴史的街並みが更に人気を集める一つの要因となっています。
医療水準が高度かつ、他国と比べて低い費用で治療を行えることが魅力で、外国から渡航する人が年々増えています。海辺のリゾート、イギリスの統治下時代に造られた歴史的街並みが更に人気を集める一つの要因となっています。
次に、ペナンの「観光産業」を支える2つを紹介致します。
ペナンの観光の目玉としてジョージ・タウンの「ストリートアート」が有名ですが、他にも「フォトジェニック」なものがあります。
Cheong Fatt Tze Mansion
(チョン ファッ ツィー マンション)
ジョージタウンは、街全体がユネスコ世界遺産に登録されています。
そのユネスコが認めた文化遺産建築がこちらの「チョンファッツィーマンション」です。
ブルーマンションとも呼ばれています。
こちらでは、優美な内外装に包まれた唯一無二の宿泊体験ができます。
風水にこだわって設計・建築されており、どこを撮影しても絵になると、観光客からも好評です。
Pinang Peranakan Mansion
(ペナン・プラナカン・マンション)
「プラナカン」とは、中国から渡って来た中国人がマレー人と結婚して生まれてきた末裔たちの事を言います。
プラナカンの生活スタイルは、英国式を取り入れている点が特徴的です。
中華様式、マレー様式、更に英国西洋のエッセンスを融合させた独特の世界が魅力的です。
屋敷に残る調度品や建物の豊かな装飾やディテールは、英国が植民地として栄えていた時代を垣間見ることができます。
7、ペナンエリアのショート移住のヒント「食」
ペナンはマレーシア国内でも一番の「グルメの街」として有名です。
世界一美味しいインスタントラーメンにも選ばれた「ペナンホワイトカリーヌードル」もここから生まれています。
ペナンで味わえる評判の良い料理をいくつかご紹介します。
Char kuey teow(チャークイティオ)
マレーシアの国民食とも言われます。米で出来た平麺を、香ばしい辛味調味料サンバルソースで炒めたものです。
日本のきし麺よりもモッチリしていて、国内で最も人気のある食事の一つです。
Mee Jawa(ミージャワ)
マレーシアの伝統的な麺料理です。黄色い麺に鶏肉、野菜、タマゴが具材スパイスやニンニクで味付けをされた、焼きそばのような料理です。
レシピによってはスープがあるものもあり、お店によって様々な色があります。
Muah Chee(ムア チー)
丸めたお餅のまわりに、お砂糖・ローストされたピーナッツとゴマでコーティングしたデザートです。日本のきなこ餅に似ています。
Tau sar peah(タウ サール ピア)
Tambun Biscuits(タンブンビスケット)ともいわれている、中国の福建地方発祥の豆ペーストのデザートです。
砕いた緑豆(タウサール)のペーストが中に詰められた、甘い風味のある焼きたてのペストリービスケットです。
White Curry Mee(ホワイトカリーミー)
ペナンの「名物料理」と言われています。
エビ出汁にココナッツミルクをベースにした甘味のあるスープに加え、チリペーストによって辛みを足した独特な味わいが楽しめます。
以上のように、多文化がゆえに様々な国のグルメが融合されています。
中国をはじめ、インド、タイやインドネシアの伝統料理の影響もうけており、独自に進化を遂げています。ミックスカルチャーなグルメを、より豊富な種類が堪能できるのはここペナンであるといえます。
8、ペナンエリアのショート移住のヒント「アクティビティ」
2分野の中から、代表的なアクティビティを紹介いたします。
パート1.「自然や景観を知る」
GEORGETOWN Heritage Trail
(ジョージタウンヘリテージトレイル)
ジョージタウンは、徒歩で探索するのにちょうどいい大きさの町なので、楽しみを発見しやすいです。
ペナンに滞在するのであれば、島の象徴でもある「ジョージタウン」のヘリテージトレイルは「必須」です。主要な史跡や植民地時代の建物を順番に紹介してくれるツアーパッケージがありますので、滞在する土地の理解を深めるためにも参加してみると良いでしょう。
PENANG HILL TRAIN
(ペナンヒルトレイン)
ペナンヒルのケーブルカー列車は、島で最も象徴的なアトラクションの1つといわれています。地上2750フィート(約840m)の高さから、ペナンの素晴らしい景色を眺めることができます。
1901年に建設された歴史ある鉄道ですが、電気システム変更の為、2010年に刷新されました。ヒルステーションは標高の高い場所にあるため、気温21度を超えることはほとんどありません。島の温暖な気候から「少し休憩したい」と思われる方は是非こちらがおすすめです。
パート2.「海、ビーチを楽しむ」
East Wind Watersports
(イーストウィンドウォータースポーツ)
海でのアクティビティを楽しみたいのであれば、こちらのアクティビティ業者を利用するのも一つの手です。
セーリングやパドルボート、ダイビング、ジェットスキー、サーフィン、バナナボート、パラセーリングなど、オーシャンアクティビティは一通り体験出来る豊富なラインナップを提供しています。
他の業者と一線を画しているのは、プロ意識と安全第一の姿勢です。
初心者でも安心出来るように、ベテランスタッフが丁寧にレクチャーしてくれます。
「マリンスポーツ」を始めて見たい方、こちらを入口に利用してみてはいかがでしょう。
Wave Runner Watersport
(ウェーブランナーウォータースポーツ)
バトゥフェリンギのビーチは滑らかな砂浜が特徴的です。ビーチスポーツをするには理想的な場所だと言われています。
ビーチバギー、乗馬、フリスビー、ビーチバレーなどを楽しむことができ、一通り体を動かしたあとは、日光浴やビーチでのんびりするにも最適な環境です。近くにあるテルクバハンのビーチは、海岸を結ぶ巨大な岩があり、シュノーケリングにも最適なスポットとして知られています。
9、ペナンエリアのショート移住のヒント「友達づくり」
1977年に発足したペナン日本人会の主な年間行事は、「さくらカップテニス大会」「日本人墓地参拝」「ソフトボール大会 」「 ゴ ル フ 大 会 」「チャリティバザー」「餅つき大会」などが挙げられます。
MM2H の会員に人気のサークルは「手芸」「バドミントン」。
サークル以外にはゴルフも大人気です。
MM2H の会員はこれらサークルやアクティビティを通じて友だちの輪を広げ、年間行事のチャリティバザーではボランティアとして参加しています。
ペナンには、日本人会のほかにココナッツクラブ※と呼ばれる日本人ロングステイヤー対象の会員制クラブがあり、さまざまなサポートを提供しています。
※ココナッツクラブ www.coconutclub.com.my |
【ペナン日本人会】 www.pja.org.my |
9、まとめ
- ペナンはバイタリティがある人がより充実した生活を送ることができる
- マレーシア自慢の「リゾート」「世界遺産」「食」をベースに魅力的なライフスタイルを送ることができる
- 大規模な建築プロジェクト「Penang2030」が遂行されており、今後も発展が見込まれる
- ペナンエリアへの移住は、子育て世代に注意が必要なポイントが目立つが、学費が安いところは高評価
- 移住者に人気の住まいエリアは「バトゥフェリンギ」と「プラウ・ティクス」
- 生活に欠かせないものとして、「バスターミナル」や市場やモールがあげられる
- 州の観光業を支えているものとして「メディカルツーリズム」を支える病院や世界遺産にも登録された観光スポットがあげられる
- ペナンは国内随一のグルメの街。様々な文化が融合した絶品料理を各所で堪能できる
- 魅力ある自然や歴史を知るためのアクティビティが豊富
ペナン州ジョージタウンは、2010年にECA インターナショナル社が行った「もっとも住みやすい都市」の国際調査において、第8位にも選ばれています。
この調査は、アジア地域の254都市の中から、インフラ、治安、住宅環境や公共設備、医療サービスや娯楽施設、気候や空気汚染度といった項目の生活水準を分析し、順位付けされたものです。
今後も更に進化し続ける「ペナン」。移住先のエリアとして検討してみてはいかがでしょうか。
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