マレーシアの長期ビザ(MM2H)の取得方法とそのメリット・デメリット

海外への移住や長期滞在先を比較する上での一つの指針になる「ロングステイ財団調査」によれば、2019年度までマレーシアが14年連続で移住してみたい国のNO.1になっています。

どうしてマレーシアがそんなに移住先として人気があるのでしょうか?

マレーシアの何がそれほど人を引き付けるのでしょう?

その理由を挙げればキリがありませんが、主に下記の点は誰しもがうなずく納得のメリットであると思われます。

  • 南国なので常夏で一年を通して平均気温が26~27度と温暖であること…日本の厳しい冬が苦手な人も多いですから魅力ですね。しかも花粉症の発症はゼロです。
  • 物価が日本と比べて平均して約半分と安いこと…日本製品に固執すると当然高いですが、極力、現地の人と同じような生活に慣れれば非常に安く済ませられます。
  • 台風や地震などの自然災害がほとんど発生する心配がなく安心なこと…東マレーシアは地震国のインドネシアに近いので、地震のあおりを受ける場合もありますが、半島側に関してはほとんどありません。
  • マレー語と同時に英語も公用語であるので英語が通じやすいこと
  • 銀行金利が3%強と非常に高いので資産運用に有利であること
  • 他のアジア諸国に比べて比較的治安が良いこと

上記と併せて、海外への移住に際して誰しもが必要な「ロングステイビザ」の特性が素晴らしいことが挙げられます。
今回はそんなマレーシアへのロングステイビザ(MM2H)の取得方法やそのメリット・デメリットに関してお伝えしたいと思います。

オピアくん
ロングステイビザ(MM2H)について詳しく知ろう♪

1,MM2Hビザ取得に関する各種あれこれ

MM2Hビザ取得のための申請書類

以前は個人での直接申請も可能でしたが、現在では代行エージェントを経由しての申請のみ可能となりました。まず必要となる書類内容は以下の通りです。

  1. MM2Hビザを申請する理由を書いた書面
  2. カラー写真(タテ50mm、ヨコ35mm)4枚
  3. パスポート全ページのコピー
  4. 戸籍謄本
  5. 金融機関が発行した英文による残高証明書
  6. 直近3ヵ月分の収入証明(給与明細や年金通知書など)
  7. 職歴、役職及び会社の概要
  8. 最終学歴、持っている資格など
  9. 地元の警察署発行の英文無犯罪経歴証明書

MM2Hビザの申請条件とは

50歳以上と50歳未満では条件が異なるので注意が必要です。

50歳以上の場合

  1. 金融資産として35万RM(リンギット)(約960万円)以上所有していることを証明する必要があります。(預貯金、株、国債などで不動産は除外します)
  2. 月額1万RM(約27.5万円)相当の収入証明を提出します。(給与、年金、家賃収入など)
  3. マレーシアの銀行に保証金として15万RM(約410万円)の定期預金を開設します。

50歳未満の場合

  1. 金融資産として50万RM(約1,375万円)以上所有していることを証明する。
  2. 月額1万RM(約27.5万円)相当の収入証明を提出します。
  3. マレーシアの銀行に保証金として30万RM(約820万円)の定期預金を開設します。

MM2Hビザの申請から取得までの流れ

・MM2Hビザの申請から取得までの流れ

エージェントを通じて必要書類をマレーシア観光省に提出します。
仮承認の審査に合格して仮承認レターが発行されると、現地にてMM2Hビザの発行を受ける段取りとなります。

これまでは種類提出からビザ受領まで平均で半年程度掛かっていましたが、最近は審査が厳しくなってきているようで、ビザを受けるまでさらに長い期間掛かる可能性もあるようです。
可能でしたら1年程度の時間的な余裕を持って、早めに申請されることをお勧めいたします。

MM2Hビザのメリット・デメリットとは

海外への移住や長期滞在に際しては、誰しもがその期間や属性によって適切なビザを取得する必要があります。
マレーシアの代表的なロングステイビザMM2Hは、同じようにロングステイが出来る周辺各国のビザと比較して、どのような内容になっているのでしょうか。

・MM2Hのメリット6選

  1. 他国では例のない10年間という長期の有効期間
  2. VISA取得後でも現地に居住する義務が無いこと
  3. 高金利のマレーシアの銀行に口座が開設できる
  4. 条件に合致すれば年齢や語学力などに関係なく取得が可能
  5. 希望すれば日本から乗り慣れた車を免税扱いで輸出できる
  6. 配偶者だけではなく扶養家族や60歳以上の両親なども同時申請ができます

・MM2Hのデメリット3選

  1. 周辺国のタイやフィリピンと比較すると高額な資産証明と月額収入RM10,000(約280,000円)が必要になること
  2. ビザ取得に際して多額の現金を保証金として現地の銀行に預けなければならないこと
  3. 円安に振れると円換算での必要コストが増大することなど

マレーシアのMM2Hビザと周辺諸国のビザを比べた上でのデメリットとしては、何といっても経済的なハードルの高さが挙げられます。

ちなみにフィリピンの場合は、現地の銀行に預け入れる保証金が50歳以上で2万米ドル(約226万円)ですが、これは年金受給者でない場合です。年金の受給者は半額の1万米ドル(約113万円)のみです。

台湾やタイに関しては自国の資産証明だけで、その国の銀行に保証金を積む必要はありません。

まとめ

日本からのMM2Hビザの申請者数は、一時のピーク時期と比べると落ち着いてきた感がありますが、マレーシアが日本人にとって依然として魅力のあるロングステイ先としての位置付けは変わっていません。

日本と比べて150倍以上の銀行金利自然災害の少なさも大きな安心材料に違いありません。以前の東北大震災の後にはMM2Hの申請数が大幅に増加しました。

従来は定年退職した人たちのリタイアメント・ビザとしての意味合いが強かったのですが、

最近では子供の教育の為に親が一緒にやってくるようなケースが増えているようです。

現地では特にクアラルンプールには数多くのインターナショナルスクールもあって卒業後には欧米の大学に留学するような計画でいる家族も少なくありません。

その意味ではMM2Hビザの持つ可能性が広がってきたのかも知れません。

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