マレーシア移住者もオンラインで簡単！日本のパスポート更新・申請のやり方を解説｜気をつけるポイントも紹介

マレーシアに長く住んでいると、いつかやってくるのがパスポートの更新時期。

わがやも最近、ビザ更新に伴いパスポートの更新申請をしました。 面倒だなと思っていたのですが、最近はオンラインで申請できるため想像よりずっと簡単でした。

この記事ではマレーシア移住中のパスポート更新・申請方法を、実際の体験談や注意する点もふまえてわかりやすく紹介します。これから更新する方、特にお子さんの分も一緒に更新する方はぜひ参考にしてください。

どこで手続きするの？

マレーシアに住んでいる日本人は、基本的にクアラルンプールにある在マレーシア日本国大使館（以下、日本大使館）でパスポートの申請・受け取りが可能です。

しかし近年、オンラインで申請し大使館に行くのは受取時のみでOKになりました！仕事や育児で時間がない方も助かりますね。

ジョホールバルやコタキナバルなどに住んでいる人は、それぞれの領事事務所で手続きできます。

申請に必要なもの

申請に必要な書類は日本国内とほぼ同じです。しかし、記載事項に変更がある場合、戸籍謄本または戸籍電子証明書提供用識別符号を日本で取得する必要があります。

マレーシアの日本大使館では戸籍謄本は取得できませんのでご注意を。

必要書類

• 現在のパスポート
• 写真（6か月以内に撮影・45mm×35mm・背景白）
• 申請書（大使館ホームページでダウンロード可能、オンライン申請の場合不要）
• 戸籍謄本または戸籍電子証明書提供用識別符号（記載事項に変更がある場合）
• パスポート名義者の自筆サイン（申請時本人がいる場合は不要）

証明写真について

スマホアプリから申請する場合は証明写真は不要（アプリのカメラで直接撮影できるため）です。諸事情で窓口で申請する場合は、規定サイズの写真が必要です。

マレーシアで証明写真を準備する場合、①写真やさんで撮影してもらう、②Lazadaなどネットで注文する、③自分で撮影・印刷する、方法があります。写真屋はショッピングモール内やローカルショップロットに入っています。

手続きの流れ

①在留届を提出

在留届がまだの方は、先に在留届を提出する必要があります。こちらもオンラインにて（在留届電子届出システム（ORRネット）で可能。 筆頭者に続いて、家族全員の届け出が必要です。

②アプリをインストール

オンライン申請する方は、パスポート申請（海外在留邦人用）アプリが必要になりますのでインストールしておきましょう。

③ 申請

申請する際は在留届電子届け出システム（ORRネット）からログインして、途中で（上記画面）パスポート認証・写真撮影の際にアプリに切り替わります。少しわかりにくいですが、アプリだけで申請できるわけではないので、ご注意を。

申請が完了し、新しいパスポートができると大使館からメールが届きます。

④大使館で受取

パスポートの受け取り時には大使館へ。窓口で旧パスポートを提示、手数料を支払います。（令和7年度の手数料・単位はMYR）

旅券の種類	オンライン申請	紙申請
10年旅券	480	495
5年旅券	330	340
5年旅券(12歳未満)	180	190

支払いは現金（MYR/マレーシアリンギット）のみで日本円は不可。オンライン申請した方に限り、クレジットカード決済（日本円の価格）が可能。料金は5年用・10年用・申請方法で異なります。年度ごとに現地通貨に換算されますので、最新の手数料をご確認ください。

アプリの使用方法

この項では、申請時の「パスポート申請（海外在留邦人用）アプリ」使用方法について細かく解説していきます。ORRネット・アプリ・メールを行ったり来たりするの混乱する方もいるかもしれませんが、手続き自体は簡単！

1. 在留届電子届け出システム（ORRネット）→「パスポートオンライン申請」へ
2. メールに届くワンタイムパスワードでログイン
3. パスワード設定（任意の4ケタの半角数字を入力）、メールに届いたURLをクリック
4. 受取場所を選択「アジア・在マレーシア大使館」
5. パスポート申請（海外在留邦人用）アプリへ移動（顔写真/証明写真を撮影→パスポートの顔写真ページをかざす→ICチップページを読み込む）
6. 必要な情報を入力（生年月日、住所、日本の緊急連絡先など）
7. 添付資料をアップロード
8. 申請完了！

実際に親子でパスポート更新申請してみた

今回は、夫と子どもの2人分を同時に申請しました。 どちらも有効期限は1年以上ありましたが、以下の理由から更新しました。

夫はパスポートがヨレヨレになっており、査証ページも残り少なくなっていたこと、子どもはパスポートの有効期限は1年と3ヶ月残っていましたが、ビザの更新時期と重なるためビザエージェントから「早めの更新をしたほうがいい」と勧められたためです。

子ども用の注意点

• 未成年は5年用パスポートのみ選択可
• 小学生以上の場合、特別な理由がない限り自筆サインが必要
• 未成年の場合、保護者の氏名・自筆サインが必要 （申請時に書く/サインの写真・データでもOK）

申請から受取までの期間

2025年にパスポートの仕様が変更となり、日本から発送されるため受取までは2週間〜1ヶ月かかります。

早めに更新したい場合は？

パスポートの残り有効期限が1年未満になれば更新の申請ができます。ただし、1年以上残っている場合でも渡航や帰国・ビザ更新などで早めに更新したい場合、会社や学校からの「早期更新が必要な旨のレター」が必要になることがあります。

このレターには次の内容を記載します：

• 名前、パスポート番号、有効期限
• 現在のビザの有効期限
• 必要なパスポートの残存期間
• 学校・会社などが発行した早期更新が必要な旨を記載した書類
• 担当者名・署名・発行日付

レターについてはオンライン上で添付書類をアップロードする箇所があるため、データ化しておくとスムーズに申請できます。

申請をスムーズに進めるコツ

我が家はいつもギリギリになってしまうので、早めに必要書類を準備しておくのがいいなと痛感しました。

• 家族全員のパスポート有効期限をチェックしておく
• 7歳以上の子どもは、日本語で自分の名前が書けるように
• 戸籍謄本が必要な場合は一時帰国時に取得、または早めに家族に取得・郵送してもらう
• 必要なデータはすべてスマホ・PCに入れておくとスムーズ
• エラーがでても焦らずやり直す
• 新しいパスポート発行から6ヶ月以内に受け取りに行く

まとめ

マレーシアでのパスポート更新は、思っていたよりもずっとシンプルです。オンライン申請が可能になったことで、 自宅にいながら家族まとめて申請できるのが非常に便利！

少しでも手続きで心配な点、不明点があれば、下記の外務省・大使館のホームページでチェックしたり、直接に問い合わせることをおすすめします。

参考リンク：外務省「国外から申請する」/マレーシア在日本国大使館ホームページ

この記事を書いた人：オピエミアドバイザー　うえだりな

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